郡山運送、養護学校で安全教室 卒業生ドライバーに学ぶ
物流企業
2015/10/01 0:00
【福島】郡山運送(小野田弘明社長、福島県郡山市)は9月16日、県立石川養護学校でトラックを使った交通安全教室を開いた。大型車両が関わる様々な事故などを再現して、交通ルールの順守とマナー向上を呼び掛けた。 教室は、社内の安全意識高揚と地域社会への奉仕活動として初めて開いた。社員に同校卒業生がいたことから教室開催を申し入れ、快諾を得た。大関彰久校長は「実際の車両を使った安全教室は初めてで、本当にありがたい。卒業生がドライバーとして活躍しており、在校生にも勇気を与えられる」と歓迎する。 高等部の生徒46人が参加。社員13人が校庭に模擬の道路や交差点、信号機などを準備し、司会進行も担当した。 はじめに4トン (ウイング)車を使って時速60キロメートルで1秒間に16.7メートル走ることを伝え、遠くに見える車両でもすぐに近づくことの危険性を強調。更に、停止位置からバックして急ブレーキを掛けた時の停止距離の長さを確認し、注意を促した。 このほか、交差点での左折時の巻き込み事故を再現し、死角の大きさ確認を訴えた。巻き込み事故では段ボールを人に見立てて、内輪差によって接触することを説明した。生徒たちからは段ボールが倒れ、潰れる瞬間を見て、驚きの声が上がった。 小野田社長は「楽しい学校生活が送れるよう、交通事故には十分に気を付けてくたさい」と交通ルールの順守を呼び掛け、生徒代表に記念品をプレゼントした。(富田久男) 【写真=段ボールを使って交差点での巻き込み事故を再現】