コクヨロジ/共配甲子園 感動納品実現めざす
物流企業
2015/10/01 0:00
コクヨロジテム(小柴隆之社長、大阪市東成区)は9月26日、配送と納品の技術を競う共配甲子園の全国決勝戦を大阪市で行い、富山配送センターから特別推薦枠で出場した中田健一選手(35)、境一也選手(30)のペア(全ト運輸小矢部川営業所)が優勝を果たした 2人1組で取り組むオフィス家具の輸送、搬入、組み立て、設置といった一連の業務を「共配」と呼び、品質向上を目的とした競技を毎年開催。今回は全国14ブロックの協力会社から計152チームが参加し、地区予選とブロック大会を勝ち進んだ3チームが決勝戦に臨んだ。 小柴社長は「顧客に感動を与える納品の実現を目指し、6年前から実施している。ものづくりの現場の視点を採り入れた内容となっており、日頃の鍛錬の成果を発揮しベストを尽くして欲しい」とあいさつ。続いて、新和運輸(只信和俊社長、大阪市港区)の沢田隆志選手(39)と斎藤卓也選手(31)が「顧客の視点に立ち仲間を信じ全力で競技することを誓います」と宣誓。 模擬納品と組み立ての両種目で競った。納品では、顧客が使用しているオフィス机の部品を納入、右そで型を左そで仕様にその場で組み替え、25分以内で作業を完了させる――という難関に挑戦した。作業中に別の製品の誤った使用方法に気付き、適切なアドバイスができるかというハイレベルな課題も設定された。 採点は、顧客への丁寧な対応、作業での十分な気配りに加え、マニュアルを超えて顧客に感動を与える納品に重点を置いた。 熱戦の結果、2位は関西納品センターの沢田選手、斎藤選手ペア、3位が首都圏納品センターの湯浅修也選手(53)、樋口貞則選手(62)ペア(ケイエス設備)だった。 コクヨファニチャー(大阪市東成区)の山野道夫執行役員は「大変な緊張の中、各組とも見事なパフォーマンスを発揮され、非常にレベルの高い戦いだった。皆さんの日々の奮闘が顧客に感動を与える。これからも切磋さ琢磨(せっさたくま)し、更なる品質向上を図ってもらいたい」と講評した。(小菓史和) 【写真=制限時間内での作業完了を目指し、顧客への丁寧な接客などを競う】