物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

赤帽群馬、PET検査薬剤輸送 広域体制が確立

団体

2015/09/28 0:00

 群馬県赤帽軽自動車運送協同組合(赤間美代子理事長)は10月から、栃木県の医療機関向けに陽電子放射断層撮影(PET)検査で使う薬剤の輸送を開始する。上信越自動車道・藤岡インターチェンジ(IC)近くに放射性医薬品メーカーが進出したのを機に、7月から群馬、埼玉、長野、新潟各県向け配送をスタートさせており、栃木がエリアに加わることで広域配送体制が確立する。(小瀬川厚)  PET検査用薬剤に含まれる放射性同位元素「フッ素18」は、半減期が2時間と短く、製造後すぐにユーザーに届けなければならないといった時間的な制約があった。メーカーの日本メジフィジックス(竹内豊社長、東京都江東区)では、7月から北関東ラボ(群馬県藤岡市)でPET検査薬の生産・出荷を開始。既存拠点の東京、神奈川の両ラボと相互バックアップ体制を構築した。  こうした中、関越自動車道、北関東自動車道なども利用できるアクセスの良さを生かし、赤帽群馬では5県への広域配送体制の整備を進めていた。  9月半ば時点で、1日当たり25台ほどの赤帽車を運行しており、10月から栃木向けが加わることで更に多くの車両が従事する見通し。今後、医薬品輸送部門を強化していく。  赤間理事長は「製品の特殊性もあって運行ルートや納品時間も決められており、安全かつ迅速に運ばなければならない。PET輸送のスタートに合わせて、女性ドライバーを採用したが、更に増員を図っていきたい」と話している。 【写真=PET薬剤の輸送スタートに合わせて女性ドライバーを採用】





本紙ピックアップ

被害相次ぐサイバー攻撃、大手荷主が出荷停止

 企業へのサイバー攻撃増加に歯止めが掛からない。アサヒグループホールディングス、アスクルといった大手荷主が被害を受け、仕事を請け負う倉庫、運送会社の業務が急にストップする事態となった。物流事業者も被害に遭うケースがあり、…

「国交省補正予算案」閣議決定、自動運転トラ開発を支援

 政府は、2025年度年度補正予算案を11月28日に閣議決定した。国土交通省関係では、次期総合物流施策大綱(26~30年度)の策定を見据えた物流革新のため、総合的な対策に事業費66億2600万円を投入し、レベル4(特定条…

社会資本整備・交通政策計画案、相乗効果へ一体策定

 国土交通省は11月28日、社会資本整備重点計画と交通政策基本計画の次期計画案(2026~30年度)を取りまとめた。近く閣議決定する。インフラと交通の関係政策の連携・整合で相乗効果を図るため、初めて一体的に策定。共通のゴ…

鈴与/前期売上高、5期連続過去最高

 鈴与(鈴木健一郎社長、静岡市清水区)は、11月27日に開いたグループ主要4社の決算発表会で、2025年8月期の単体の売上高が前の期比7%増の1709億6500万円と、5期連続で過去最高を更新したことを発表した。経常利益…

オススメ記事

被害相次ぐサイバー攻撃、大手荷主が出荷停止

 企業へのサイバー攻撃増加に歯止めが掛からない。アサヒグループホールディングス、アスクルといった大手荷主が被害を受け、仕事を請け負う倉庫、運送会社の業務が急にストップする事態となった。物流事業者も被害に遭うケースがあり、…

「国交省補正予算案」閣議決定、自動運転トラ開発を支援

 政府は、2025年度年度補正予算案を11月28日に閣議決定した。国土交通省関係では、次期総合物流施策大綱(26~30年度)の策定を見据えた物流革新のため、総合的な対策に事業費66億2600万円を投入し、レベル4(特定条…

社会資本整備・交通政策計画案、相乗効果へ一体策定

 国土交通省は11月28日、社会資本整備重点計画と交通政策基本計画の次期計画案(2026~30年度)を取りまとめた。近く閣議決定する。インフラと交通の関係政策の連携・整合で相乗効果を図るため、初めて一体的に策定。共通のゴ…

鈴与/前期売上高、5期連続過去最高

 鈴与(鈴木健一郎社長、静岡市清水区)は、11月27日に開いたグループ主要4社の決算発表会で、2025年8月期の単体の売上高が前の期比7%増の1709億6500万円と、5期連続で過去最高を更新したことを発表した。経常利益…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap