鈴江コーポ、「コーシャ認証」取得 庫内に専用スペース
物流企業
2015/09/21 0:00
鈴江コーポレーション(鈴江孝裕社長、横浜市中区)は17日、東京お台場流通センター(東京都江東区)が、ユダヤ教戒律にのっとった食品認証「コーシャ認証」を11日付で取得した、と発表した。同社によると、同認証取得は国内の物流会社では初めて。 コーシャとは、ヘブライ語で「ふさわしい状態」「適正」の意味で、認証はユダヤ教の宗教指導者が食品の原材料や製造工程などを検査した上で与える。機械設備や製造プロセスに対しても、宗教指導者による抜き打ち検査があり、認証を受けた製品は、健康で安全な食品として米国などでは一般消費者からも注目されている。 日本でも、2020年の東京五輪で来日する外国人の増加を見込み、コーシャ認証を取得するメーカーが増えており、コーシャ製品の流通拡大が予想される。鈴江コーポレーションでは、東京お台場流通センター内の常温倉庫の一部にコーシャ製品専用の保管スペースを設置。酒類を中心としたコーシャ製品の保管サービスを提供していく。 同センターでは、4月にイスラム教徒向けのハラール認証を取得している。同社では「コーシャの知識をしっかり持ち、基準を守ることで、より高い品質管理を学ぶ。安全、清浄、適切、健康というコーシャのイメージを持って、認証指定倉庫としての責務を果たしていく」としている。(吉田英行) 【写真=酒類を中心としたコーシャ製品を保管】