滋ト協、県防災訓練参加 社会的役割アピール
団体
2015/09/17 0:00
【滋賀】滋賀県トラック協会(田中亨会長)は6日、県の総合防災訓練に参加し、緊急救援物資輸送を行った。大規模災害の発生に備え機動的な訓練に取り組むとともに、市民生活を守るトラック輸送の社会的役割を広くアピールした。 午前7時、柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯を震源とする大規模地震が発生、湖北地域で震度7を観測。建物倒壊や火災も起き、ライフラインは寸断、多数の死傷者が出ており、折からの大雨で河川は一部で氾濫(はんらん)も起きている――との想定で行った。 滋ト協では、県との協定に基づき、直ちに緊急輸送体制を取ることを各支部に指示。震源に近い湖北支部(小林茂樹支部長)には連絡室が置かれ、県現地対策本部や避難所との連絡に当たった。 田中会長が県対策本部に駆け付け、情報収集と調整する一方、湖北支部の連絡室を激励。各支部から計8台のトラックが出動し、湖上ルートと連携しながら、県内各地の備蓄倉庫から米原市と長浜市に設けられた避難所に、乾パンや毛布に見立てた段ボール箱を輸送した。 長浜市の避難所に指定された長浜小学校では、午前10時半ごろに救援物資を積んだトラックが到着し、下司運送(長浜市)の下司清一社長が藤井勇治市長に報告雨の中、ドライバーと協力しながらキビキビした動きで、県や市の職員に物資を引き継いだ。(小菓史和) 【写真=藤井市長に救援物資の到着を報告下司運送の下司社長(長浜市の避難所)】