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福島ト協&福島倉協、県総合防災訓練に参加 対応の素早さ示す

団体

2015/09/14 0:00

 【福島】福島県倉庫協会(矢部善兵衛会長)と福島県トラック協会(渡辺泰夫会長)は8月30日、南相馬市で開かれた福島県総合防災訓練に協力した。支援物資の受け入れから一時保管、分別、輸送までを一貫して担当し、連携の強さと対応の素早さを示した。  両協会が合同で訓練に参加するのは今年で2回目。東日本大震災と原発事故の経験を踏まえ、必要な救援物資をより早く、確実に被災地に届けるためには倉庫とトラックのスムーズな連携が必要不可欠であるとして、県が合同訓練を組み入れた。  相馬野馬追祭りが行われる雲雀ヶ原祭場地をメーン会場に、市内4カ所で様々な訓練が行われた。福島県沖を震源とする震度6弱の地震が発生、建物の倒壊や火災による多数の負傷者が出たほか、大津波警報が発令され、沿岸部の住民が緊急避難する――との想定で進められた。  災害対策本部(内堀雅雄本部長、知事)から福島倉協と福島ト協に協力要請が入り、福島倉協は被災地に近い会員事業所に対応を指示。また、福島ト協では相双支部(鎌田武雄支部長)に車両と輸送隊の編成を指示するなど、いち早く態勢を整えた。  訓練会場では、自衛隊によって運び込まれた支援物資をフォークリフトを使って荷下ろしを行い、仮倉庫に一時保管した。その後、被災住民や避難所から要望された物資を分別しながらトラック(4トン車)に積み込み、現場に急行。多くの市民が見守る中、両者の連携ぶりと対応の素早さを示し、物流業界の重要性を強くアピールした。(富田久男) 【写真=自衛隊のトラックから物資を積み下ろす輸送隊員】





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