物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

北関東物流、栃木鹿沼に営業所 自社最大 流通加工に特化

物流企業

2015/09/14 0:00

 【栃木】卸・流通事業者向けの3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を手掛ける北関東物流(神成光輝社長、栃木県壬生町)は、最大規模の拠点になる鹿沼営業所(鹿沼市)を開設する。9月下旬の稼働を目指している。(佐々木健)  新拠点は東北自動車道・鹿沼インターチェンジに近い、とちぎ流通センター協同組合(関口快流〈かいりゅう〉理事長)内に設置。敷地面積6500平方メートルで、鉄筋4階建て、延べ床面積8700平方メートルの倉庫・事務所棟を置く。積載荷重1トンの垂直搬送機2基と同1.5トン1基のほか、入庫や搬出用の高床ホームを2面に備えている。  1階部分は千パレット収容可能な大型ラックを置き、ケース単位で出荷するセンター向け作業エリアと、店舗向けの在庫保管エリアとする。2~4階では、店舗向け出荷のピッキング作業を行う。庫内作業に無線LANピッキングカートを導入。荷主の在庫管理や受発注機能とリンクした在庫管理システムを設置する。  扱う貨物は、近隣に位置する宇都宮営業所(宇都宮市)から移管。同営業所はトラック25台を保有、2階建ての倉庫で、日用雑貨や医薬品、紙製品を扱っている。  このうち、家庭用品やアパレル品など日用雑貨類を新拠点に移し、宇都宮営業所と補完的に業務を展開。鹿沼営業所では流通加工に特化し、輸配送は宇都宮営業所で対応する。配送エリアは南東北から関東一円。  とちぎ流通センター協組は、1988年に流通機能を集積した団地として造成された。以前は卸・運輸・倉庫の3区画に分割され、それぞれの区画に異業種が参入できないよう規制が掛けられていた。近年では、3PLなど包括的なサービスが伸長し、規制が時流に合わないことから、2014年11月に区画制限を撤廃した。北関東物流は緩和後初の企業として、かつての卸区画に入居する。 【写真=扱う貨物は、近隣に位置する宇都宮営業所から移管】





本紙ピックアップ

通信型デジタコ推進協設立

 通信型デジタル式業務・運行記録計等推進協議会(BODC、鈴木正秀代表理事)は2日、設立総会を開いた。通信型も含め、デジタルタコグラフの普及促進を図る業界団体が設立されるのは初めて。安全運行や法令順守のための労働・拘束時…

24年度補正予算案/物流関係、拠点整備・航空シフト支援

 政府は11月29日に閣議決定した2024年度補正予算案のうち、国土交通省関係で2兆2478億円を計上した。物流関係では、自治体などによる物流拠点の整備や、航空機を使ったモーダルシフトに対する支援制度を新設する方針。高速…

キャリテック、外販比率高め事業拡大

 三菱食品グループのキャリテック(岩田秀和社長、東京都文京区)は、足元の厳しい事業環境を「物流の機会」と捉え、業容の拡大に乗り出している。新たな商機を確実に手中に収めるため、人の確保と定着を図る施策を多面的に展開。協力会…

JUIDA、平時から支援体制整備

 日本UAS産業振興協議会(JUIDA、鈴木真二理事長)は、能登半島地震での災害支援活動を踏まえ、平時から災害の発生を想定した情報共有や訓練を実施する災害支援体制を年明けにも整備する。11月29日に東京都で開催した「JU…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap