物流で働く女性を特集 テレビカメラが密着取材
団体
2015/09/10 0:00
【静岡】8月29日に行われた陸災防静岡県支部のフォークリフト運転競技県大会で、静岡第一テレビのカメラが女性選手を撮影する場面が見られた。 「物流現場で働く女性をテーマとした特集取材を続けている」とのことで、浜松倉庫(中山彰人社長、浜松市中区)の金田莉彩さん(20)に密着。同社にも訪問し、女性による荷役作業の様子や現場採用の状況などを追っている。 金田氏を中心に、エントリーした女性6選手の操作技術を収録。残念ながら金田氏は5位で、全国大会出場の機会を逃したものの、「初めての挑戦ですごく緊張したが、終わってほっとしている。爪をパレットに差し込む時にこすってしまい悔しい。また挑戦したい」とインタビューに応えていた。 取材に当たった静岡第一テレビの記者は「物流現場に女性の進出が多くなり、年齢の若い層も増えていると聞き、金田さんを中心に取り上げさせてもらった」と説明。 しかし、「トラック運送を含めた物流現場の人手不足が問題化していることが分かり、単に女性の物流現場進出の増加を捉えるだけでは良くないと感じた。テーマの方向性の変更も視野にして、労働局など関連機関やトラック協会に現況を聞き、もっと深掘りした取材が必要と感じた」と強調していた。(奥出和彦) 【写真=カメラの前でインタビューを受ける浜松倉庫の金田選手】