ロッコーエンジ、デッキマザーラック改良 強度面を一層充実
物流企業
2015/09/10 0:00
冷凍・冷蔵コンテナ、物流関連装置の販売やレンタル、リースなどを手掛けるロッコーエンジニアリング(大牟田守社長、神戸市中央区)は、積載効率をアップさせるデッキマザーラックを改良、9月から本格販売している。(落合涼二) 2010年に郵船港運(真田哲也社長、大阪市西区)から依頼された2段積み可能な架台を改良。発売から4年が経過し、ユーザーニーズを把握できたため、寸法やオプション、強度面を一層充実させ、幅広い要望に応えられるよう工夫した。 デッキマザーラックは、トラックの荷台やコンテナに置く輸送用架台。従来品は10フィートコンテナ用で、高さ855ミリ×幅2850ミリ×長さ2310ミリ。最大積載量は2千キロだった。 改良版は、コンテナとトラックのウイング用が高さ1200ミリ(±150ミリ)×幅2250ミリ×長さ3550ミリで、最大積載重量は1500キロと3千キロの2種類。ウイング車向けには、高さ1200ミリ(±150ミリ)×幅2250ミリ×長さ2410ミリのコンパクトサイズも設けた。最大積載重量は1千キロと2千キロの2タイプ。 スチール製で、製品重量は295~450キロ。折り畳み機能をはじめ、搬出入用ガイドローラーや保護ガード、高さ調整機能などが標準装備される。また、衝撃を吸収するダンパー、複数台を連結して使うための金具、フォークリフトの爪のずれ防止ポケットといったオプションも用意。 これまで、特殊部品やコイル状製品、日用小物、航空貨物、太陽光パネルなどを取り扱う物流会社が導入。また、荷主企業の依頼により採用するケースも多いという。 同社では「上積み禁止の荷物輸送時のデッドスペースを有効活用することにより、積載効率が向上し、輸送コスト削減にもつながる。併せて、梱包材の簡素化も図れる。今後も物流企業の悩みを解決するとともに、効率的な輸送を支援していきたい」としている。 【写真=デッドスペースを有効活用することにより、積載効率が向上】