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安田倉庫、横浜駅近くにホテル 不動産事業で基盤強化

物流企業

2015/09/10 0:00

 安田倉庫は、保有する不動産の再開発・高度活用を進めている。2017年10月までに、横浜市神奈川区のテナントビル跡地にホテルと複合商業施設(ホテル事業用ビル)を建設、賃貸する。北海道函館市では、この「事業モデル」を既に実施しており、引き続き、収益力の高い不動産事業の展開で収益基盤の強化を図る。4日発表した。(高木明)  JR横浜駅・西口エリアに立地している神奈川区鶴屋町のテナントビルを解体後、地下1階、地上13階のホテルを建設(商業施設は地下1階~地上2階部分)する。敷地面積1660平方メートル、延べ床面積は9994平方メートル。10月から解体作業を始め、竣工は17年10月の予定。完成後は賃貸物件として、ホテル運営会社などに引き渡す。  同事業は既に08年から函館市内で企画、実施している。子会社(北海安田倉庫)の本社倉庫跡(敷地面積1万100平方メートル)の再開発に伴い、ホテル(ラビスタ函館ベイ、全364室)を建設、ホテル運営専門会社の共立メンテナンスに賃貸している。同ホテルは函館ベイエリア及び赤レンガ倉庫のそばに立地し、大正浪漫(ろまん)をコンセプトとした市内最大のホテルとして高い人気を誇っているという。  安田倉庫は、今期を最終とする中期経営3カ年計画で「保有資産の開発準備を進め、不動産事業を推進する」を基本戦略の一つに挙げている。  小川一成取締役業務部長は「立地環境の変貌(へんぼう)に伴う物流施設の用途転換や再開発などを行う。周辺地域の発展との調和を図りながら、所有不動産の有効活用を進めていくものだ」と話している。  15年3月期の連結売上高は384億円(前の期比9.1%増)で、このうち不動産事業は15%程度の60億円を占める。16年3月期通期予想では、最終利益を29%減の11億5千万円と見込んでいるが、これは減損損失及び建物の解体費用などを特別損失として計上していることによるもの。 【写真=横浜駅西口エリアのホテル(完成予想図)】





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