物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

酒田港、取扱量15年過去最高  花王の工場けん引

行政

2015/08/31 0:00

 山形県は24日、酒田港の国際定期コンテナ航路開設20周年記念式典を開き、船会社や港湾利用企業などに感謝状と記念品を贈呈した。  同港は1995年5月、釜山港への初の国際コンテナ航路が就航。2015年5月から、新たに中国と結ぶルートを確保した。現在は韓国航路4、中国と韓国を結ぶ航路2と、週6便化を実現し、順調に拡大している。   港湾施設の強化も堅実だ。2000年7月には国際ターミナルが完成し、10年8月に重点港湾に選定。13年、2基目のコンテナクレーンが供用を始め、14年に2台目のリーチスタッカーを導入した。15年度中には3台目も配備する計画。  14年のコンテナ取扱量は、1万3799TEU(20フィートコンテナ換算)と過去最高を達成。15年は花王の新工場の紙加工製品がけん引して、7月現在で既に1万1954TEUとなっており、記録更新が確実視されている。  こうした状況を踏まえ、吉村美栄子知事が「本県経済発展のためには、酒田港の振興が必要不可欠。今後も好循環を維持するため、関係機関との連携を強化していきたい」とあいさつ。東北地方整備局の津田修一副局長は「今後も様々な取り組みが行われ、港の利用がこれまで以上に活性化することを期待している」と述べた。  また、ポートセミナーも開催。高麗海運ジャパンの李尚禹社長が、同社の歴史と酒田港の関わりをテーマに講演した。パネルディスカッションでは、山形県地方港湾審議会の徳永幸之会長(宮城大学教授)がコーディネーターを務め、荷主企業を交えて新たなステージについて語り合った。(今松大) 【写真=「本県経済発展のためには、酒田港の振興が必要不可欠」と吉村知事】





本紙ピックアップ

今年の近畿運送業界、万博の物流支える

 大阪・関西万博が半年にわたって開かれた2025年は、世界から近畿地方が大きく注目された。各府県の運送事業者が依然として人手不足に悩む中、特定技能ドライバー採用の動きが本格化。また、近畿の選挙区で多数の議席を持つ日本維新…

鳥運支局、農産物輸送で意見交換

 農産物を安定的に全国へ届け続けるために、鳥取県で新たな動きが出ている。鳥取運輸支局が3日、農産物輸送にかかる意見交換会を初めて開催し、関連する行政や荷主団体、鳥取県トラック協会(川上和人会長)が参加。輸送効率化へのそれ…

ツルク、障がい者アートトラック

 ツルク(猪口淳社長、福岡県大刀洗町)は7日、大刀洗町、日本経済大学との産官学連携プロジェクト(PJ)で、障がい者アートでラッピングしたトラックの出発式を開いた。 PJは、障がい者アートを活用した共生社会の実現や、産官学…

交付金法改正案、衆院提出

 軽油引取税の旧暫定税率廃止後、トラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の5年間継続を規定する議員立法が15日、衆院に提出された。ただ、臨時国会の会期末が17日に迫る中、審議は行われず、継続審査の扱いとなり、年明…

オススメ記事

今年の近畿運送業界、万博の物流支える

 大阪・関西万博が半年にわたって開かれた2025年は、世界から近畿地方が大きく注目された。各府県の運送事業者が依然として人手不足に悩む中、特定技能ドライバー採用の動きが本格化。また、近畿の選挙区で多数の議席を持つ日本維新…

鳥運支局、農産物輸送で意見交換

 農産物を安定的に全国へ届け続けるために、鳥取県で新たな動きが出ている。鳥取運輸支局が3日、農産物輸送にかかる意見交換会を初めて開催し、関連する行政や荷主団体、鳥取県トラック協会(川上和人会長)が参加。輸送効率化へのそれ…

ツルク、障がい者アートトラック

 ツルク(猪口淳社長、福岡県大刀洗町)は7日、大刀洗町、日本経済大学との産官学連携プロジェクト(PJ)で、障がい者アートでラッピングしたトラックの出発式を開いた。 PJは、障がい者アートを活用した共生社会の実現や、産官学…

交付金法改正案、衆院提出

 軽油引取税の旧暫定税率廃止後、トラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の5年間継続を規定する議員立法が15日、衆院に提出された。ただ、臨時国会の会期末が17日に迫る中、審議は行われず、継続審査の扱いとなり、年明…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap