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西川運輸興業、東北むけ輸送の中継基地 宮城・富谷で本稼働

物流企業

2015/08/13 0:00

 【新潟】西川運輸興業(西川武司社長、新潟市東区)は、宮城県富谷町の仙台営業所で整備を進めていた荷さばきターミナルを完成させ、3日から本稼働させた。主に、県外から運ばれた荷物を積み合わせ、東北エリアへ輸送する中継基地として活用。新施設を駆使して物流サービスの更なる強化を図る。(河野元)  2014年9月に仙台市宮城野区から移転。まず、事務棟を造り、ターミナルに関しては、建設関係のコストが高騰しているため、時期を見計らっていた。  旧営業所は賃貸で、事務所と車庫が離れているのがネックだった。また、東日本大震災で一部被害も受けており、これを機に、新たな設備投資に取り組んだ。  同町大清水地区の国道4号沿いに、3千平方メートルの敷地を確保。交通アクセスも良好で、東北自動車道の泉インターチェンジ(IC)と仙台北部道路富谷ICに近い。  鉄骨造り平屋建てで、高床式を採用しており、床面積が500平方メートル。積み下ろしの際に高さ調整するドックレベラーを2基備えている。高止まりする軽油価格市場を考慮し、タンク容量30キロの給油スタンドも設置した。  先行して建てた事務棟は、福利厚生に気を配り、会社の寮としても利用できる部屋が複数ある。  西川社長は「東北地域で配送拠点を持つのは初めて。念願の給油施設を構えられたのもうれしい限り。今までは家具をメーンに取り扱ってきたものの、これからはそれ以外も積極的に手掛けていきたい」と話している。 【写真=事務棟は、会社の寮としても利用できる】





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