鈴木産業、高性能油吸着材を販売 油漏れトラブル防止
産業
2015/08/10 0:00
【山口】鈴木産業(鈴木敏男社長、山口県岩国市)は、帝人グループのユニセル(松村雅生社長、同)が製造する高性能油吸着材「オイルソーブ」の販売代理店として、トラック業界への普及に力を入れている。7月25日に岩国市で開催されたJL連合会中国・四国地域本部大会の会場でデモンストレーションを実施し、来場者の関心を集めていた。 合成樹脂の中で最も疎水性と親油性が高いポリプロピレンに加えて、帝人独自の技術で開発した「バーストファーバー」と呼ばれる、表面積の多い多孔質な特殊繊維を原料に使用している。 油を落とした水に浮かべると、水は吸わずに油だけ吸着し、水面に長時間浮いたままで沈まない。油吸着能力は、重油、機械油などで自重の20~25倍。絞れば90%の油を取り除くことができるため、繰り返し使うことが可能だ。 トラックが荷主の工場内で油漏れを起こし、トラブルになるケースもあることから、オイルソーブを車内に常備しておく運送会社もある。鈴木産業では、高い吸着性能をPRし、普及に弾みを付けたい考えだ。(江藤和博) 【写真=水は吸わずに油だけ吸着】