佐川急便&FIF、小学生対象に職業体験 制服着用し配達実習
物流企業
2015/08/06 0:00
佐川急便(荒木秀夫社長、京都市南区)とフューチャーイノベーションフォーラム(FIF、牛尾治朗・金丸恭文共同代表)は7月29日、小学生を対象とした職業体験プログラム「物流の最前線」を佐川急便東京本社(東京都江東区)で実施した。参加した子供たちは荷物の集荷・配達の実習をはじめ、様々なトラックや物流施設の見学などを通じ、物流の仕組みについて学んだ。 8回目の今回は、東京都、埼玉、神奈川、千葉の小学5、6年生20人が参加。同プログラム初の試みとして、2007~10年に参加した高校2年~大学4年のOB・OG6人がボランティアスタッフとして参加。以前とは立場を変えて、子供たちをサポートした。 子供たちは制服を着用し、セールスドライバーの仕事、宅配便の仕組みなどの講義を受け、ウイング車や冷凍車、CNG(圧縮天然ガス)車、電気自動車(EV)など様々な配達車両を見学し乗車も体験。 また、都内最大級の物流施設、佐川東京ロジスティクスセンターで、荷物自動仕分け機を見学しながら物流の仕組みを学習した。 配達実習では、子供たちが東京本社内にある店舗にセールスドライバーとして荷物を届けた。自動仕分け機のベルトコンベヤーで自分たちが送り状を付けた荷物(中身はサプライズのおみやげ)を発送。方面別に仕分けされる光景を興奮気味に眺めていた。 最後に感想をまとめ、SGホールディングス(町田公志社長、京都市南区)の栗和田栄一会長との質疑応答の後、修了証が授与された。子供たちからは「荷物を届けることが大変だと分かった」「物流の仕組みを学び勉強になった」など仕事への理解を深めた様子だった。 更に、ボランティアとして参加したOB・OGは、ワークショップ「未来の物流を考える」に参加し、新たなサービスについて提案した。(田中信也) 【写真=自動仕分け機のベルトコンベヤーで荷物の発送を体験】