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太章興産、女子学生チームに燃料提供 BDF車 耐久レース完走

物流企業

2015/08/03 0:00

 【栃木】篠崎運送倉庫(篠崎晃市社長、埼玉県鴻巣市)グループで、トラック運送事業を手掛ける太章興産(篠崎悦朗社長、同)の提供したBDF(バイオディーゼル燃料)100%のレースカーが7月17、18の両日、栃木県茂木町で開催された「ツインリンクもてぎ2015Enjoy(7時間)耐久レース」で完走を果たした。(谷本博)  太章興産は環境保護対策の一環として、4年前に本社敷地内にBDF精製装置を開設。主にカルビー下妻工場(茨城県下妻市)などから出る廃食油を引き取り、BDFを製造している。自社トラックと篠崎運送倉庫の全てのトラックにB5(軽油にBDF5%を混入)燃料を使用する。  経済産業省が推進している「なでしこプロジェクト」に、カルビーが選定対象企業となっていることから、女性ドライバーによる同レースへの参戦をカルビー側と太章興産で企画し、実現した。  白羽の矢が立ったのは、鴻巣市にある自動車整備士育成の専門学校である関東工業自動車大学校(中川裕之理事長)の女子学生。篠崎悦朗社長は同校の卒業生であり、今でも交流を続けている。  同校の女子学生6人による「チームなでしこ関東工大」を結成。ドライバー2人、メカニック2人、記録担当2人の編成だ。同大会は、7時間かけてコースを周回する過酷なレースのため、国内A級ライセンスが必要。ドライバーの2人は、相当な時間をかけて取得した。  「チームなでしこ」は1996年度初登録のカローラ2千㏄をレース用に改造して参戦。参加90台中、74位で完走を果たした。完走車は90台のうち84台で、同チームは7時間で周回コースを122周回った。  篠崎氏は「BDF100%だけあって、他車と比べて速さでは負けたが、耐久性を改めて実証できたのは大きい。燃費がいいため、給油回数が途中2回で済んだことは、時間短縮にもつながった。来年も参加できれば、今回より上位を狙いたい」と述べている。 【写真=関東工業自動車大学校の女子学生6人が完走を果たす】





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