サカエ商事/倉庫竣工祝賀会、20年来の構想実現
物流企業
2015/07/30 0:00
【栃木】サカエ商事(村田正栄社長、栃木県足利市)は18日、3月に営業を開始した冷凍冷蔵倉庫の竣工披露祝賀会を開催した。祝賀会に先立って内覧会を開き、県南地域で唯一となる冷凍・冷蔵・常温の三温度帯大型倉庫を披露した。 新拠点は北関東自動車道・佐野田沼インターチェンジ(IC)近くの佐野田沼インター産業団地(佐野市)に開設した、佐野営業所(同)内にある。敷地面積は1万3200平方メートル。第一期工事として敷地9900平方メートル部分に、延べ床面積4300平方メートルの倉庫と、2階建て延べ床面積130平方メートルの事務棟を設置した。二期工事では、残る3300平方メートル部分に流通加工施設などを増設する。 内覧会では、セ氏5度に保たれた330平方メートルのピッキングルームとつながった冷凍・冷蔵倉庫やドックレーンの庫内設備を披露。 祝賀会で、村田社長は「県南に大型冷凍冷蔵倉庫を設け、安全安心の食品流通を実現する構想を20年以上温めてきたが、ようやく実現できた。現工業団地で開設するまでに3年かけた。皆さんの協力無しに構想は実現できなかった」とあいさつした。 栃木県トラック協会の笠原秀人会長のほか、佐野市の岡部正英市長や、自民党の茂木敏充選挙対策委員長が祝辞を述べた。茂木氏は「村田社長と自分は学生時代を共に過ごした仲。こうした場に参加するのは本当に感慨深い。景気対策の効果が少しずつ現れ、有効求人倍率が上昇。佐野市ではインランドポート構想も進んでいる。景気高揚に向け、まい進して欲しい」と呼び掛けた。 村田正徳専務は「長年の夢だった倉庫が完成した。自分の仕事は事業を継承していくことだ」と述べ、更なる業務拡大を誓った。(佐々木健) 【写真=三温度帯大型倉庫を披露するとともに、更なる業務拡大を誓う】