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福通会長夫妻/米寿を祝う会、文字通り仕事一筋の人  労使一体の経営大切に

物流企業

2015/07/30 0:00

 福山通運の小丸法之会長夫妻の「米寿を祝う会」が27日、広島県福山市内のホテルで開かれ、宮沢洋一経済産業相、飯島勲内閣官房参与をはじめ、小丸成洋社長、平岡謙志労働組合長ら160人が祝福した。NHK交響楽団メンバーが、3月まで放映された連続テレビ小説「マッサン」の主題歌などを奏で、会場を盛り上げた。  開会に先立ち、発起人代表の亀岡剛・昭和シェル石油社長が「福通担当者は社内ではステータスだった。ロンドンで勤務していた20代の頃には、企業経営の要は社員と家族を大切にすること――と教えられた」とあいさつ。  宮沢氏は「会長の社員思いは桁違いで、人情味あふれる人。私が国政に出る時、後援会の会長として自分のことのように応援して下さった」、飯島氏も「好きな言葉は『末ついに海となるべく山水もしばし木の葉の下くぐるなり』だが、会長の人生と重なるし、社長もその生き様を受け継いでいる」と祝辞を述べた。  小丸社長は、会長の歩みについて「終戦の翌年の5月11日、北朝鮮から命からがら帰還し、1日だけお墓参りに充て、13日から渋谷組で働き始めた。父は文字通り仕事一筋の人で、労使一体の経営の大切さをたたき込まれた。今日、当社があるのも皆さんの協力があったからで、この気持ちを忘れることなく前進していきたい」と謝辞を述べた。  小丸会長は創業者・故渋谷昇名誉会長のおいで、1951年福山通運入社。84年社長、91年会長、93年渋谷育英会理事長、同年全日本トラック協会副会長を歴任、00年に勲2等瑞宝章を受章した。(高木明) 【写真=「父からは労使一体の経営の大切さをたたき込まれた」と語る小丸社長と法之会長夫妻】





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