若藤物流、冷凍・チルド業容拡大 本社・新拠点を効率運営
物流企業
2015/07/23 0:00
【高知】若藤物流(若藤武士社長、高知県南国市)は、冷凍・チルド物流を主力に業容を拡大中だ。通過型の物流サービスを展開しており、4月には新たなセンターも本社センターの隣接地に竣工。両センターの稼働状況を見ながら効率的に運営していく。(矢野孝明) 新センターは本社に隣接し、敷地面積6600平方メートル。一部2階建て、延べ床面積3900平方メートルの倉庫に、デジタルピッキングによる最新の仕分け機能などを備えている。荷主は以前から取引のある大手商社で、地場ドラッグチェーンや量販店向けの冷凍・チルド食品を扱う。 設立は2000年で社歴は比較的浅いが、当初から地場大手スーパーの物流業務を受託していた。07年には、現在の本社を置く物流拠点を建設。敷地面積1万3千平方メートルで、延べ床面積5500平方メートルの倉庫を構え、通過型センターとして幅広い物流サービスを提供してきた。保有トラック50台で、従業員数はドライバー70人と作業員80人を抱えている。 若藤社長は「新センターは立地面で本社センターの機能を兼ねることができ、効率的な運営が可能だ。南海トラフ地震を想定した避難路も自治体によって整備されており、BCP(事業継続計画)で最重要な人命保護の対策も取れている」と説明する。 業容拡大と同時に、事故防止にも注力している。トラックにはデジタルタコグラフとドライブレコーダーを完備。また、ドライバーの安全運転意識を高めるため、ナンバープレートは相手に覚えられやすいよう、あえてぞろ目で統一している。このほか、全車禁煙やサングラス使用禁止など、乗務中のマナーにも気を配っている。 【写真=デジタルピッキングによる仕分け機能を備える新センター】