井倉運輸、サンキュー運送を子会社化 スケールメリット生かす
物流企業
2015/07/16 0:00
【岡山】井倉運輸(林田昌吾社長、岡山県新見市)は、サンキュー運送(同、真庭市)の全株式を取得し、100%出資の子会社とした。今後、グループ挙げて更なる品質アップに力を入れ、スケールメリットを生かしながら荷主の多様化するニーズに応えていく方針だ。 後継者不在で事業承継に悩んでいたサンキュー運送の全株式を取得したのは3月27日。同社にとっては県北東部に新たなグループの拠点を確保したことになり、より効率的なサービスを目指している。 サンキュー運送は4トン車を中心に24両を保有。大手建材メーカーを主力荷主とし、愛知県から広島県(一部)の製品輸送を担当するとともに、機械部品も扱う。井倉運輸では、優良荷主を持っていることにも着目して全株の取得を決めた。 林田社長は「地元のトラック業界との協調を図りながら、当面は現状の体制を維持していきたい」と話している。(江藤和博) 【写真=井倉運輸の傘下に入ったサンキュー運送の社屋】