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関東総業、浜松で中継基地稼働 運転者の休憩に活用

物流企業

2015/07/13 0:00

 【茨城】関東総業(安達実社長、茨城県取手市)が首都圏と近畿圏との間の中継基地として設置を進めていた静岡県の三ヶ日中継所(浜松市北区)が6月末完成し、7月から稼働した。長距離ドライバー向けの休憩施設として、宿泊機能を完備している。(谷本博)  今回の開設により、コンプライアンス(法令順守)の徹底を強化していく。今後1年以内をメドに、トラックを配置して営業所申請を行う予定。  東名高速道路・三ヶ日インターチェンジ(IC)から2.5キロで、新東名高速道路・三ヶ日ジャンクション(JCT)からも車で5分の好立地だ。敷地面積4300平方メートル、2階建て施設の延べ床面積が200平方メートル。1階は事務所と休憩室、シャワー室とワンルーム1室で、2階はワンルームを10室用意した。  2014年末には土地を確保していたが、建物確認申請の準備などで時間がかかり、着工が遅れていた。3月末に着工し、わずか3カ月での竣工となる。ドライバーが休憩を10〜12時間取っている間に、他のドライバーと交代して目的地に向けて出発することで、稼働率を高める。  ドライバーがしっかりと休めることを第一に考え、宿泊室を完全防音機能としたのが特徴。  敷地内には大型トラック30台程度の駐車スペースがあり、将来的にはドライバー増員を考慮して、宿泊室を増築できるよう設計した。関東総業のグループ企業で長距離輸送を専門に行うKSロジテム(安達社長、茨城県取手市)のドライバーが主な対象となる。  安達社長は「当面はトラックを置かず、中継基地兼宿泊施設として利用するが、1年以内をメドに大型トラック10台程度を配置して、正式な営業所に切り替えていく」と語っている。 【写真=宿泊施設も兼ねる三ヶ日中継所】





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