福岡運輸、アートトラックお披露目 障がい者がデザイン
物流企業
2015/07/13 0:00
福岡運輸(富永泰輔社長、 福岡市博多区)の冷凍トラック(10トン)のボディーに障がい者たちが描いた絵をデザインした「アートトラック」が完成し、6日、福岡女子大学で披露された。 同社は、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、2013年からアートトラックの製作を通して障がい者の芸術活動と自立を支援。今回、同社、福岡女子大、障がい福祉サービス事業所「葦(あし)の家」(小関正利施設長)、障がい者の福祉・芸術の自立支援団体「だんだんボックス」(神崎邦子代表)の4者が連携し、14年11月からアートトラック作りに取り組んできた。 同大の体験学習課目「サービスラーニングB」でアートトラックの製作に携わってきた4年生2人が、葦の家の6人の作品を紹介。真っ白なボディーのキャンパスには、クマやウサギ、柴犬、スミレ、アジサイ、パンジーなどの動物や花が、色彩豊かな温かみのある表現で描かれている。 富永社長が「素晴らしいアートトラックが完成した。明日から福岡-大阪を往復する。このプロジェクトは継続して取り組んでいく」と述べた。 福岡女子大の梶山千里学長は「4者のコラボレーションで、立派な社会貢献活動に取り組めた」とあいさつ。また、小関施設長が「このトラックが高速道路を走ることを思い浮かべると、わくわく、びっくり、驚きだ」、神崎代表は「一人ひとりが感性と豊かな創造力で思い思いの絵を描いた。心から感謝している」と、福岡運輸の社会福祉支援活動へ謝意を示した。 完成披露式では、九州大学、UDトラックス九州支社(棚町久雄支社長、福岡市東区)、矢野特殊自動車(矢野彰一社長、新宮町)など、多くの関係者が完成を祝った。(武原顕) 【写真=多くの関係者が完成を祝う】