琵琶湖大橋 通行料金の有料継続 三日月知事、接続道路を整備
行政
2015/06/29 0:00
滋賀県の三日月大造知事は24日開かれた県議会の本会議で、通行料金無料化を含め今後の方針が注目されている琵琶湖大橋有料道路について、有料を継続する考えを明らかにした。 2014年8月から15年2月にかけて「琵琶湖大橋有料道路のあり方に関する研究会」で今後の方向性を議論。最終報告書では、建設有料事業の継続と清算の双方について、メリットとデメリットを併記するにとどまり、明確な方針を打ち出すには至らなかった。 三日月氏は「報告書に加え、国や県議の意見、市長会からの意見書なども踏まえて十分に検討した。その結果、渋滞の解消や耐震補強の必要性といった課題に対処することが必要」と指摘。 更に、「橋への接続道路の4車線化や橋の耐震対策を早急に実施し、利用者の利便性向上を図ることが重要。これには多額の費用が掛かることから、こういった事業を追加して計画を変更し、有料を継続したい」と述べた。 料金については「利用者アンケートを十分踏まえ、検討していく」とする考えを示した。 なお、滋賀県トラック協会の田中亨会長は23日の理事会で、「滋ト協としては、会員の利便性を考え、今後も無料化を求めていく方針に変更は無い」と強調している。(小菓史和) 【写真=料金については、利用者アンケートを十分踏まえ、今後の在り方を検討していく(琵琶湖大橋)=イメージ写真】