NASVA岩手支所、創作ギャラリー開設 事故被害者の思い込め
行政
2015/06/22 0:00
【岩手】自動車事故対策機構(NASVA)岩手支所(石川儀孝支所長)に開設されたギャラリーが好評だ。交通事故の影響で重症を負ったり、保護者を亡くした遺族の芸術作品を展示するため、事務所の待合室横に設置。所内には以前から何点か作品を飾っていたが、専用スペースに拡大した。 絵画や写真、書道など、被害に遭った人々が思いを込めて創作した作品40点以上。口にくわえた筆で、石川啄木の歌などを書に表わす番田雄太さん(盛岡市在住)の作品も並ぶ。県内で個展を開くほどの本格的な腕前で、その逸品が注目を集めている。 2014年10月から毎週木曜日を「被害者援護促進の日」と定めて積極的な活動を促進。その一環として作品収集などの準備を進め、15年5月25日にオープンさせた。同所の開業日であれば、いつでも見学可能。 石川支所長は「訪問者のほとんどが事業用自動車の運転に関わっており、待ち時間を利用して作品を鑑賞できるようにした。被害に遭われた方々の現状や背景を理解し、たくましい生きざまを感じ取って欲しい。事故を起こしてはいけない――という強い意識を醸成してもらえれば幸い」と話している。(今松大) 【写真=被害者の作品40点以上が並ぶ】