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名孝高速、品質向上むけ体制整備 高性能冷凍機を特注

物流企業

2015/06/15 0:00

 【愛知】名孝高速(高橋正勝社長、名古屋市天白区)では、2014年から配送品質向上を目指した車両を相次いで投入している。5月25日には、高性能冷凍機を搭載した大型車を導入。商品事故が多くなる夏場の繁忙期に備え、品質向上に向けた体制を整備する。  14年に、車両の冷凍・冷蔵室用として防菌と除菌効果が高く、カビの発生や臭いを抑える、プラズマクラスターイオン発生機を初めて採用した。  オゾンの吸引で人体に健康被害が起きる可能性があったが、従来のオゾン脱臭装置に比べ人体に影響の無い装置を使用し、健康被害に配慮。今年2、3月に納入した2台にも装着しており、今後購入する車両についても標準装備する。  5月25日に納車した大型車両には、デンソーの新製品冷凍機「EJ8」と「ESF5」を前後2室用に設置した。  8トン車用冷凍機に5トン車用ユニットを組み合わせた特注仕様。1台のコントロールパネルで操作でき、車両積載量の10トンを超える十分な冷凍能力を確保、配送品質の向上を図った。  両機の組み合わせは、名孝高速用に開発したもの。葛谷雄二専務(66)は「依頼を受けた荷物を無事故で大切に運ぶため、トラックの性能を十分に高め、あらゆる方策を講じることが必要と思っている。荷主企業と毎日頑張っているドライバーのために、今後も創意工夫したい」と話す。(奥出和彦) 【写真=8トン車用冷凍機に5トン車用ユニットを組み合わせ、十分な冷凍能力を確保】





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