サンゲツ、物流体制を再構築 関東・中部3拠点に統合
荷主
2015/06/01 0:00
インテリア業界の大手専門商社であるサンゲツは5月25日、2016年8月から18年1月にかけて関東と中部に3物流拠点を相次ぎ稼働させる、と発表した。新たなサプライチェーン・マネジメント(SCM)の基盤を築く第一歩と規定。物流体制を再構築して効率化を図り、顧客サービスの向上につなげる。(沢田顕嗣) 関東エリアは、既存3拠点(品川、勝島、三郷の3センター)の機能を、久喜(仮称、埼玉県久喜市)、平和島(同、東京都大田区)の両センターに統合。一方、中部エリアでは、現在の3施設(本社、稲沢、中部ロジスティクスの3センター)を、中部ロジスティクスセンターⅡ(仮称、愛知県稲沢市)に機能集約する。 来年8月から先行稼働させる久喜センターは、シーアールイー(CRE)が開発中の物流施設ロジスクエア久喜の一棟(4階建て、延べ床面積4万4300平方メートル)を一括賃借。一部スペースをサプライヤー企業に提供し、メーカーと卸による物流の垂直統合を実現する。 東北自動車道・久喜インターチェンジ(IC)より2.6キロ、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)白岡菖蒲ICからは2.8キロに位置する。工業専用地域に構えるため、24時間稼働が可能な物流適地。更に、大型車が乗り入れできるスロープを3階部分に設けるほか、トラックバースを1階の東西両面と3階の東面に確保し、効率的かつ迅速な入出庫オペレーションを行う。 【写真=来年8月に稼働予定の久喜センター(完成予想図)】