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和晃運輸、だんじり修理に倉庫提供 伝統祭り継承に一役

物流企業

2015/06/01 0:00

 【兵庫】和晃運輸(佐藤良枝社長、兵庫県伊丹市)では、近くの神社の地車(だんじり)修理に倉庫を提供、伝統的な祭りの継承に一役買っている。  尼崎市にある貴布彌(きふね)神社では、毎年夏に各町内自慢の地車8基が集まり、境内で激しくぶつけ合う勇壮な祭りが行われる。  ドライバー3人が御園町の地車保存会のメンバーで、毎年、リーダー格として活躍。祭りで引き回したり激しくぶつけたりする地車は、数年ごとに大掛かりな修理が必要になる。  しかし、地車が保管されている小屋は狭い上、足場も悪く、分解して修理するには不向きだった。これまで、やむなく屋外で行っていたものの、天候の影響を受けるだけではなく、手間も掛かるため、屋内で作業可能な場所を探していた。  そこで、佐藤社長に話を持ち掛けたところ、本社倉庫の一角を提供することを快諾。早速、トラックで地車が運び込まれた。  太鼓や鐘、地車を動かす時に男衆が握るロープやかじ棒といった部品を取り外し、危険な箇所がないか入念に点検、化粧直しも施す。長年の使用で傷んだかじ棒は、専門の大工が新しいものと取り換える。  今月には完了する予定で、8月2日、本宮では大修理を終えた勇壮で華麗な姿が披露される。  佐藤氏は「尼崎は当社発祥の地。祭りをサポートすることで、伝統の継承と地域振興の手助けになれば幸い。勇ましい祭りは私も大好きなので、雄姿を見るのが今から楽しみ」と話している。(小菓史和) 【写真=危険な箇所を入念に点検、化粧直しも施す】





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