岡田商運、神奈川・九州へ進出 広範囲に荷物取り込み
物流企業
2015/05/28 0:00
【岡山】岡田商運(岡田好美社長、岡山市北区)は、各地に営業所を設置し、拡大戦略を推し進める。4月16日に本社社屋と倉庫を竣工したのに続き、2016年9月をメドに2期工事に着手し、倉庫を増設。また、16年3月に九州、17年には神奈川県、静岡県への進出を計画しており、広範囲に荷物を取り込んでいく。(江藤和博) 6270平方メートルの敷地に新社屋(2階建て)と倉庫(平屋建て、429平方メートル)を整備した。2期工事では、4千平方メートルの敷地に延べ床面積3千平方メートルの倉庫を増設する。 新社屋、倉庫とも屋上には太陽光発電パネルを敷設して地球環境に配慮するとともに、テレビ会議システムを導入して業務面でも一層の効率化を図っている。岡山市南区にあった旧本社は賃貸物件のため引き払った。 同社は2000年に岡田商事の物流部門を分離して設立。07年の埼玉営業所(埼玉県久喜市)を皮切りに、12年には勝央営業所(岡山県勝央町)、一宮営業所(愛知県一宮市)を相次いで設置。4月には京都営業所(京都八幡市)を開設した。今後は九州のほか、神奈川県など東日本に向けて拠点を展開していく。 岡田社長は「人手不足が深刻化しており、今後は岡山県だけでは業績の伸びが期待できない。当社は遺体以外はどんな荷物でも扱う方針で、進出先で新規開拓していきたい」と話している。 また、営業所を設置している地域の観光資源をデザインした自社トラックを積極的に増やしており、今後も進出先の観光振興に協力していく方針だ。 15年9月期の売上高は20億円(14年9月期は18億7千万円)が目標。将来は50億円を目指している。 【写真=4月に完成した新社屋と倉庫には太陽光パネルを設置】