SCN、代表世話役に住永氏 竹内氏は勇退
団体
2015/05/25 0:00
エス・シー・ロジスティクス(SCL、加勢丈二社長、東京都港区)が運営し、全国の物流事業者で構成するエス・シー・ネット(SCN)は20日、都内で総会を開いた。創設以来、代表世話役を務めてきた竹内淳二氏(80、両備ホールディングス)が勇退し、住永金司氏(68、熊本交通運輸)が後任に就いた。(田中信也) 冒頭、竹内氏があいさつに立ち、「品質向上に向けた勉強会を開き、その仕上げとして、企業訪問を毎年行ってきたが、設立から10年経ち、どこにも負けない集団に成長した――と思っている。新しい型を築くためには、新しい人たちの発想が必要で、これを機に(後進に)バトンタッチしたい」と退任を表明した。 2014年度活動報告、15年度活動計画を承認後、新たな代表世話役に住永氏を選出。「ここまで竹内氏の素晴らしいリーダーシップに付いてきた。代表世話役を引き受けたからには、若い世代の意見も聞きつつ活動を前進させるよう努めていく」と抱負を述べた。 続いて行われた講演会は、物流不動産がテーマ。日本物流施設社長でイーソーコ取締役の河田榮司氏が、物流不動産ビジネスが発展してきた経緯と、大型物流センターの最新事情などを紹介。市街化調整区域での法的規制や、J―REIT(日本の不動産投資信託)の仕組みなどを説明した。 また、ダイヤモンド・リアルティ・マネジメントの小林宏明シニアマネジャーは投資家の視点から、不動産ファンドの仕組みや、商業ビルと比較しての投資メリットなどを解説。「汎用(はんよう)性を備えた物流不動産への投資は、比較的安定した賃料収入が期待できる」と指摘した。 更に、プロロジスの村上隆志開発部ディレクターが、同社の事業概要や大型物流施設プロロジスパークの特徴などを紹介。「顧客のニーズに当社のソリューション能力を掛け合わせることで、進化した物流施設を開発できる」と強調した。 【写真=「竹内氏の素晴らしいリーダーシップに付いてきた」と住永氏】