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<トップに聞く>双日ロジスティクス社長・平川真淳氏 グローバル物流拡大 国内事業 再構築図る

物流企業

2015/05/04 0:00

 双日ロジスティクス(平川真淳社長、東京都千代田区)は、総合商社系の物流会社である強みを生かし、グローバルネットワークの更なる拡大を進める。2015年度内にミャンマーで合弁物流会社を新設するほか、米国とメキシコで現地法人の設立を構想。平川社長は「日系企業が世界中に進出しており、3国間貿易も急速に増えている。グローバル物流の動きにスピード感を持って対応していく」と話す。  ――4月1日付で就任した。  双日に入社してからの30年は、ほぼ機械部門に携わってきた。2年前に副社長になるまで物流は全くのノータッチ。総合商社にとって物流がいかに重要かを再認識している。価格競争力のある良いサービスを提供し、業績は増収増益を続けている。一方、物流はコストという認識が依然として強く、物流事業者にしわ寄せが来ている。物流業界を挙げて顧客の意識改革に取り組む必要があると感じている。  ――海外展開を加速させている。  双日の商売と連動する形が基本なので、中国と東南アジアが中心となる。双日がベトナムで工業団地を整備すれば、我が社が関連物流を請け負う。13年には伊勢湾海運と合弁会社をインドネシアに設立し、自動車関連の物流を受託している。今年2月からはタイ―カンボジアで定期混載便の運行を開始した。次はインドとミャンマーを見据えている。ミャンマーでは3温度帯の合弁物流会社を6月に新設する。  ――それ以外の地域へのアプローチは。  米国とメキシコに目を向けている。出張員や駐在員を派遣しており、日系自動車部品メーカーのニーズを取り込みたい。今年度内にも両国で現地法人の設立を構想している。国内は名古屋地区を中心に展開しており、スチールセンター(愛知県飛島村)を運営している。ノンアセットの3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を原則とするが、それに固執せず必要があれば資産を保有する。  ――事業ポートフォリオ(資産構成)の理想の姿は。  国内と海外の事業比率は2割対8割で、バランスが偏っている。双日グルーブの一員である強みを武器に国内事業の再構築を図る。国内の割合を3、4割に高めたい。また、双日の仕事がこれまで主流だったが、15年3月期は外販の比率が半分を占めた。更に、多様な輸送手段(ISOタンクコンテナ、フレキシタンク、IBC)を駆使し、総合的な液体輸送を手掛けている。現在の取り扱いはISOタンクが月に200本くらいだが、500本程度まで伸ばしたい。  ――視界は良好か。  課題は人材。教育と人事ローテーションを通じ、各物流パーソンの能力をいかに高めるか。女性社員の活用と併せ、特に課長クラスの底上げに力を入れている。売り上げはさほど念頭には無い。それよりもスピードが大事。社員には「垂直立ち上げ」を要求している。緩やかな右肩上がりではなく、短期間で急激に伸ばし、その先は巡航速度で良いと言っている。この一年でどれだけ変わり、成長を遂げられるか。勝負の年になると思っている。文・写真 沢田顕嗣  ひらかわ・まさあつ 1959年9月生まれ、大阪府出身。83年京都大学法学部卒業、ニチメン(現双日)入社。2002年9月工業システム・軸受部長、09年4月欧州・ロシアNIS機械部門長などを経て、13年4月双日ロジスティクス副社長。4月から現職。  ◆企業メモ◆ 1986年10月に設立された双日の100%子会社。重量物輸送や国際フォワーディング、液体輸送、サードパーティー・ロジスティクス(3PL)、国際複合一貫輸送、NVOCC(非船舶運航業者)、貿易業務代行、スマイルデリバリーの各事業を展開。売り上げは2015年3月期が94億600万円、16年3月期は100億円超を見込む。





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