三信倉庫、飲料水生産ライン刷新 倉庫内を有効活用
物流企業
2015/05/04 0:00
【東京】三信倉庫(大竹英明社長、東京都中央区)は、品川営業所(品川区)に設置している水の製造プラントをリニューアルし、4月18日から生産活動を再開した。設備の老朽化に伴い1億3千万円を投入して生産ラインを刷新。作業アシスト機械や自動シュリンク機械を新たに導入、生産性や作業効率を高める。 水の製造は「倉庫内で商品の付加価値を高める」をコンセプトに掲げ、アクアクララ(赤津裕次郎社長、同)の要請に基づき10年余り前に開始した。庫内の一角に装置を配置し、原水をろ過した後にミネラルを配合。12リットル入りのガロンボトルに軟水を注入して「デザインウォーター」に仕上げる。 作業は社員3人を含む7人体制で手掛け、月間ベースで3万本を製造。専用コンテナにガロンボトル24本を詰めて出荷する。また、1日分の出荷量に相当する在庫も行う。 品川営業所は敷地面積3816平方メートルで、倉庫の延べ床面積は9188平方メートル。タイヤ保管やコンテナBOX保管といったトランクルームサービスも提供している。 大竹社長は「都心の空間を有効活用することを目的に始めたビジネス。現在では品川営業所における事業の柱の一つとなっている。今後もチャンスがあれば新事業に挑戦していきたい」と話している。(沢田顕嗣) 【写真=月間3万本を製造】