アサヒロジ/愛車運動、全社大会を初開催 トラックも本格開始へ
物流企業
2015/04/30 0:00
アサヒロジ(丸山高見社長、東京都港区)は25日、フォークリフトを対象とした「愛車運動」の全社発表大会を東京都で開催した。支社単位の発表会を勝ち抜いた12の支店・営業所がプレゼンテーションを行ったほか、初めてトラックの愛車運動の取り組み事例も発表された。トラックに関しては関連運送会社や協力事業者も参加し、本格的にスタートさせる。(田中信也) 愛車運動は当初、東京支社の富士宮支店で自発的にスタート。その後、「現場で知恵を出し合い、職場を健全成長させる」(丸山社長)との確信を得て、2014年6月に東京支社で発表会を開催した。 その結果、作業中の事故削減や作業環境の見直し、安全・安心な職場づくりと一体感の醸成――といった成果を確認、同9月から全国展開を始めた。今回、全国6支社の発表大会から選抜したチーム(支店・営業所)による初の全社大会の開催に至った。 丸山社長は「昨年の下半期に愛車運動を全国展開してから、事故の発生件数は前年比4割近い大幅な減少となった。運動の目的は何といっても『安全』だが、それだけでなく仲間、職場、荷物、品質を大切にすることにも通じる。引き続き、安全を最優先に全社を挙げて運動を磨き上げ、進化させていく」と意気込みを語った。 発表では、各チームが①フォークの塗り替え②作業時の課題や場内の危険箇所の洗い出しと改善③乗務記録表の作成と日々の記録④活動前後での事故発生の状況⑤課題の抽出――などを基本にプレゼンを行った。 「フォークに張り付けるネームプレートをカラーでランクアップ」(群馬支店)、「傷を発見した箇所へのシール張り付け」(広島営業所)、「新人と良く事故を起こすオペレーターを対象とした講習の実施」(宇都宮支店)など、創意工夫の取り組みが披露された。 審査の結果、金賞(1位)が群馬支店、銀賞(2位)は神奈川支店、銅賞(3位)に名古屋支店がそれぞれ輝き、表彰状とトロフィー、記念品が贈られた。 また、特別発表として東京支社平和島支店のドライバーが、小型トラックによる愛車運動を報告。今回は車両のリペアに焦点を絞っており、「洗車やワックスがけ、ペンキ塗り替えに取り組んだことで不具合が早期に発見でき、取り組み以降は事故ゼロを継続している」と効果を強調した。今後、大型についても、グループ全体で展開していく。 【写真=丸山社長から表彰状を受け取る群馬支店チーム】