須賀川東部運送、冷凍小口共配を拡大 品質・生産性アップ
物流企業
2015/04/27 0:00
【福島】須賀川東部運送(吉田雅弘社長、福島県須賀川市)は19日、経営計画発表大会を開き、本年度の営業戦略や活動方針、設備投資計画を掲げ、目標達成に全力で取り組むことを誓った。(富田久男) 「攻めの営業」「コンプライアンス(法令順守)」「生産性」をキーワードに、新規荷主の開拓と冷凍冷蔵小口共配の拡大、庫内作業から保管、受発注までの物流センター機能強化を進め、品質向上と生産性アップを図る。 吉田社長は「2014年度は、荷主や取引先などの影響で変化させてもらった。15年度は攻めの営業で品質向上に努め、取引先の裾野を広げていきたい。安全確保と社員教育の強化に加え、労働時間短縮に向けた運行ルートや時間帯の見直し、保管業務の改善にも取り組み、原価意識を徹底してコストに見合ったサービスを提供していく」との方針を示した。 設備投資計画では、一般倉庫を改装してコメ専用の低温保管に切り替えるほか、震災以降、抑えていた新車代替を積極的に進める。また、品質管理の国際規格ISO9001と環境管理のISO14001の統合化を進め、事業活動に整合した仕組みづくりと業務改善に努める。 併せて、中期経営方針(13~15年度の3カ年計画)の最終年度として、収益性ある持続的で安定した経営基盤の確立を目指し、冷凍部門(運送及び保管)のシェアアップを図る。具体的には、小口共配の拡大とともに、昨年6月に稼働した第2冷凍センターの物流機能を強化するなど、少量多頻度の荷主ニーズに対応していく。 発表会では、一般運送や冷凍輸送、一般倉庫、冷凍倉庫、営業など、部門ごとの活動計画や業務改善策、部門責任者の思いなどを示し、目標達成への決意を表明。また、交通及び物流品質事故ゼロに向け、全社員が安全運行に徹することを誓った。 【写真=目標達成へ役職員が決意表明(右端が吉田社長)】