物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

無垢、障がい者就労を支援 エコツーライトの製造委託

物流企業

2015/04/23 0:00

 【広島】道原運送(道原伸二社長、広島県三原市)のグループ会社である無垢(同)は、社会福祉法人神石よつば会(延岡博行理事長)と業務提携し、同社で取り扱っている尿素水エコツーライトの製造の一部を委託した。障がい者の就労を支援するとともに、リスクヘッジとしても位置付けており、4月から操業を開始している。(矢野孝明)  同会が運営している就労継続支援B型事業所のゆき作業所に2月下旬、簡易型プラントを設置。費用は無垢が負担した。作業所に通う障がい者3~5人が従事し、週3日前後の稼働で月間10~15トンの尿素水を生産する計画。品質の均一化と安全性を保つため、管理基準を同社と統一したほか、全製品のサンプルを取り置くことで流通履歴の追跡も可能となっている。  業務委託する意義について、道原社長は「社会貢献の一環であると同時に、当社にとっては製造拠点を分散することで、リスクヘッジのメリットも出る」と説明する。  また、延岡理事長は「作業所に依頼される仕事が限られる中、安定した収入を見込めるありがたい事業だ。需要が増えれば、他の作業所にも展開できる。施設で作った尿素水を積極的に使ってもらうよう行政などにPRしながら、販売にも協力していきたい」と話している。  なお、エコツーライトの製造元であるオプティ(猪野栄一社長、三重県川越町)では、これまで全国4カ所で障がい者施設に製造を委託しているが、代理店としては初となる。 【写真=3~5人が従事し、月間10~15トンを生産する計画】





本紙ピックアップ

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

オススメ記事

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap