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日本郵便、和光市にメガ物流局 初の営業倉庫で3PL

物流企業

2015/04/20 0:00

 日本郵便(高橋亨社長、東京都千代田区)は、郵便・物流機能再編を目的としたメガ物流局(地域区分局)の第1弾「東京北部郵便局」(埼玉県和光市)を5月4日にオープンする。日本郵便で初めて営業倉庫(物流ソリューションセンター)を併設しており、サードパーティー・ロジスティクス(3PL)事業を展開していく。  東京外環自動車道・和光北インターチェンジ(IC)に近接し、鉄骨造り地上6階建て、延べ床面積が7万8千平方メートル。郵便、ゆうパック、ゆうメールなどの区分作業と、物流ソリューション業務に特化しており、一般向けの郵便、貯金、保険などの窓口業務は行わない。  新宿、豊島、中野、板橋、練馬の各区と、武蔵野市、三鷹市など多摩東部エリアの集配局の区分業務を集約。新東京局、東京多摩局と共に、都内の郵便・物流業務の一翼を担う。  区分業務では、1日当たりゆうパック11万5千個、郵便450万通を処理。ゆうパックが5月4日に業務を開始するが、ゆうメールと郵便は8月23日からスタートする。  6階の物流ソリューションセンター(延べ床面積9910平方メートル)は、初の営業倉庫として開設。商品の保管、受発注、梱包から配送までを請け負う3PL事業の拠点としていく。  15日、東京北部局で披露式典を開催し、施設を公開した。高橋社長が松本武洋和光市長、施工した大和ハウス工業の石橋民夫副社長らとテープカット。地元保育園の園児による、ゆうパックを仕分けする小包区分機の始動式を行った。  高橋氏は「郵便とゆうパックなどの区分作業に加え、(物流の)上流のソリューションビジネスも行う複合施設として、荷主の内々の業務も含め事業を開拓したい」とあいさつ。また、プロモーション映像で、同局を皮切りに全国各地で大型の地域区分局を開設し、物流ネットワーク再編による「物流革命」を目指すことを宣言した。(田中信也) 【写真=郵便、ゆうパックなどの区分作業と物流ソリューション業務に特化】





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