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大沢運送/創立50周年、3世代勤められる企業へ 挑戦なくして成長なし

物流企業

2015/04/02 0:00

 【埼玉】大沢運送(大沢隆社長、埼玉県東松山市)は、創立50周年を機に従業員の子弟が2世代、3世代にわたって安心して勤められる企業を目指す。3月22日、東京都千代田区で記念式典を開き、埼玉と栃木、滋賀の従業員が出席して節目を祝った。(小瀬川厚)  大沢浩会長が「1965年4月、東京都小平市で中古トラック1台からスタートしたのが始まり。一般区域貨物自動車運送事業免許の取得まで2年半かかったが、高度成長期でもあり、荷主のために必死で努力することで仕事は増えていった。何よりも従業員の皆さんや荷主のお陰でここまで来ることができた」と歩みを説明。  その上で、「この50年間はピンチの連続だったが、赤字決算をしたことは一度も無い。不況下でも悲観せずに努力すれば必ず報われる――というのが持論であり、ピンチをチャンスに変え、チャレンジを続けてきた。東松山に本社を移転したのも、20年前に滋賀県に進出したのもチャレンジ精神があったから。挑戦無くして成長は得られない」と述べた。  大沢社長は「父と母(大沢玉江取締役)の二人で始めた会社が、規模拡大にとどまらず、社員がプライドを持って働ける企業に成長した。幼い頃、トラックに乗る両親をおぼろげに覚えているが、荷主と二人の夢と希望を載せていたことが今になって理解できる」と語った。  更に、「本日から当社は、新たな歴史に向けた一歩を踏み出す。チャレンジ(挑戦)、チャンス、チェンジ(変革)がこれからの合言葉。社員が人生を預けられる企業づくりにまい進する」と宣言した。  続いて、勤続35年の小川昭夫氏ら87人を永年勤続表彰。無事故表彰では、運転距離239万141キロ無事故の村川誠氏をはじめ、30万キロ以上無事故の7人をたたえた。初の社長表彰は、滋賀支店(川村泰之支店長)が受賞。村川氏が従業員を代表して安全宣言を行った。  無事故表彰は、人類が月面着陸に成功したことに大沢会長が感銘を受け、月までの距離に相当する38万5千キロを無事故で走ったドライバーを表彰したのがきっかけ。 【写真=「チャレンジ、チャンス、チェンジが合言葉」と大沢社長】





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