【速報】改善基準案に労使合意 12月改正へ
行政
2022/09/08 12:30
トラックドライバーの改善基準告示の改正案を議論する厚生労働省の作業部会が8日開かれ、全ての検討事項について労使が合意した。取りまとめた報告書案は、親会に当たる専門委員会に報告。12月に同省が告示を改正する予定だ。
前回(2日)の会合で合意に至らなかった事項のうち、「連続運転時間」に関しては「中断は原則休憩」と明示するとともに、1回の中断時間を「おおむね10分以上」とした。 なお、「おおむね」を担保するため、10分未満の運転の中断が3回以上連続しないよう通達で示す。
「分割休息の特例」については、分割された休息期間が「継続3時間以上、合計10時間以上」とし、現行の継続4時間以上から緩和する一方、休息期間を3分割する場合は「合計12時間以上」を条件とした上で「3分割の日が連続しないよう努める」としている。
「2人乗務の特例」は、車両内ベッドなど一定の設備があるケースで拘束時間を「24時間」、ベッドで8時間以上の仮眠時間を与える場合には「28時間」まで延長できる例外規定を設けた。
なお、「拘束時間」「1日の休息期間」「1日の拘束時間」「運転時間」については、前回の会合で合意している。(田中信也)