物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ラオックスロジ、中国で保税倉庫運営 日本企業の進出支援

物流企業

2021/11/04 18:17

 ラオックスグループでギフト物流大手のラオックス・ロジスティクス(浜野幸也社長、栃木県栃木市)は2日、中国山東省済南市で保税倉庫の運営を開始した、と発表した。11日の中国のネット通販セールデー「独身の日」に備え、10月30日からグループ向けに運用を開始しており、今後は日本国内外の企業向けに保税倉庫の手配や各種通関業務サービスを提供する。

 倉庫面積は8400平方㍍で、一般貿易エリアと越境EC(電子商取引)エリアに二分する。保税倉庫を稼働することで、日本をはじめ海外から中国大陸への一般貿易や越境ECの物流網をシームレスに構築し、日本企業の中国進出を支援する。なお、ラオックスグループとして保税倉庫を運営するのは、今回が初めて。

 倉庫が立地する済南市は近年、急速に経済成長が進んでいる都市。内陸部に位置するため中国大陸への中継拠点基地の役割を担い、沿岸部の物流拠点と比べてコストや配送スピードに秀でている。日本の顧客向けに、中国の物流に精通する日本人責任者を派遣し、日本語での対応も行う。

 更に、中国事業会社のラオックス済南をはじめとするグループ企業が展開する各種サービスを組み合わせることで、物流だけでなく実店舗やEC運営のノウハウ、商品PR、販路拡大など包括的に支援。中国でのビジネスが未経験、または強化したい企業に対し、消費者理解から戦略策定、販売支援まで一気通貫でサポートする。(根来冬太)

倉庫面積は8400平方㍍




本紙ピックアップ

あらた、物流機能を維持・強化

 化粧品・日用品・家庭用品・ペット用品などの卸売業を展開しているあらたは、成長戦略に不可欠なファクターである物流機能の維持・強化を図る。生産性向上や省人化・省力化の取り組みにギアを入れるとともに、新たな物流センターを開設…

公取委、フリート8社を強制調査

 公正取引委員会は10日、東京都内のトラック運送事業者など法人向け軽油の販売価格に関してカルテルを結んだ疑いがあるとして、ENEOSウイング(大石和宏社長、名古屋市中区)など軽油販売(フリート)事業者8社に対し、独占禁止…

中企庁、中小むけ支援策強化

 中小企業庁は9日、過去最大となった2025年度の最低賃金引き上げに対応する中小企業・小規模事業者を後押しするため、新たな対応策も含めた支援策を公表した。従来の取り組みに加え、IT導入補助金、省力化投資補助金(一般型)な…

双葉運輸、鳥取・米子に第2センター

 双葉運輸(長谷川忠宏社長、広島市西区)は米子第2物流センター(鳥取県米子市)を新設し、9月上旬から段階的に稼働を始めた。同社の物流拠点として最大規模で、山陰地方では2カ所目となる。地域のニーズを捉えながら、荷主の物流効…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap