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ダイフクプラスモア、大型洗車機を全面刷新 10トントラック 最速4分 運転者の労働時間抑制

産業

2017/11/13 0:00

 ダイフクのグループ会社で、洗車機の販売とサービスを手掛けるダイフクプラスモア(井狩彰社長、東京都港区)は7日、トラック・バス用の大型洗車機「CAMION(カミオン)」をフルモデルチェンジし、2018年1月下旬から発売する、と発表した。従来機種に比べ洗車時間を2割短縮し、4分で10トン車の一往復水洗いを実現。同社によると「業界最速」という。(落合涼二)  これまで洗車機は、主にフリート会社系のガソリンスタンドに設置してきた。しかし、働き方改革の一環として、運送事業者が大型洗車機を納入し、従業員の洗車業務の負担を軽減する動きが拡大。また、食品輸送車両に清潔さが求められるようになるなど、ニーズが多様化し、市場範囲が拡大していることに着目した。  新機種は液晶タッチパネルを採用することで、「水洗い中」といった洗車状態や洗車・異常履歴などのメンテナンス詳細の表示が可能になった。また、車高判断センサーも追加。トラックサイズ(2トン、4トン、10トン)の自動判別機能を標準搭載することで、洗車スピード最速4分を実現した。  同社によると、保有台数50台の会社が月4回洗車した場合、手洗い(1台当たり60分)は、月間1万2千分(200時間)かかるものの、洗車機を使えば、186時間短縮できるという。  ブラシのボリュームも従来機種に比べ13%増やしたことで、洗浄能力が向上。更に、高いセンシング技術により、トラックの平ボディー部分も洗える。10トン車を一往復洗う時の水の使用量は190リットルに抑えられ、保有車両100台の会社が月4回洗車した場合、東京都の水道料金換算で、節水機能有りと無しでは、上下水道料金に年間130万円の差が出る。1カ月当たりでは、水道使用量が8万4千リットル、水道料金も11万574円の削減効果が生まれる。  7日、滋賀県日野町で行われた報道関係者向け新作発表会で、ダイフクプラスモアの井狩社長は「物流機器の引き合いはあるものの、洗車機の知名度は高いとは言えない。トラックの販売台数が伸びている中、洗車による労働時間抑制というニーズは生まれている。ますます人手不足が加速しており、我々は洗車機を通じて人の効率化を提案し、業界に貢献していきたい」と語った。 【写真=車種確認及び最適ブラシ作動を合わせることで、洗車スピードのアップを実現】





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