物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

瀬野川産業、本社に自動倉庫建設 デジタル化し効率向上 保育園と連携で人材確保

物流企業

2019/04/26 0:00

 【広島】瀬野川産業(立川弘幸社長、広島市安芸区)は2019年度、①基幹システムの全面刷新②倉庫への仕分けシステム導入③企業主導型保育園との提携④本社倉庫の建て替え――に取り組み、業務効率化を進めるとともに、人材を確保できる職場環境を整えていく。13日開いたゴルフコンペのミーティングの席で、立川社長が発表した。(江藤和博)  立川氏は18年度の決算について「人材と車両が不足し、コンプライアンス(法令順守)がますます難しくなる中で、効率化を進めて目標予算は達成できた。皆さまのお陰」と謝意を示した。その上で、基幹システム刷新と倉庫の仕分けシステムの狙いについて「事務を簡素化するとともに、紙ベースだった倉庫作業をデジタル化し、業務効率化を進めていきたい」と述べた。  また、地元保育園が6月をメドに本社近くに開園する企業主導型保育園の運営に協力して社員向けの入園枠を確保したことも紹介。「定員15人のうちまずは2人分の枠を譲ってもらい、子供を持つ従業員を応援したい」と語った。  更に、「本社にある築50年以上の倉庫を取り壊し、跡地に自動倉庫を建設する準備を進めている。21年には完成させたい。大きな投資だが、今のスタッフ14人のうち半分を他の業務に回せれば人手不足対策になる」と述べた。  加えて、立川氏は受注の締め時間や荷受け時間の制限など、配送条件の見直しを改めて荷主に要請。常なる挑戦や日々の成長などを盛り込んだ19年度の社内スローガンを全社一丸で実践していく決意を示した。  なお、立川社長の次男で銀行に勤務していた晋之介氏が4月に課長として入社。久地配送センター(安佐北区)で、長男の龍之介課長から配車業務を学んでいる。ミーティングでは、立川社長の父である雅尉会長を含めて4人が参加者の前に並び、あいさつした。 【写真=あいさつする(右から)晋之介課長、龍之介課長、立川社長、雅尉会長】





本紙ピックアップ

相次ぐクマ被害、敷地出没や車両衝突

 クマの被害が後を絶たない。11月末時点の環境省の速報値で、2025年のクマによる人身被害が230件に達し、過去最高を記録した。敷地内への出没や車両との衝突など物流業界への影響も小さくない。修理費が高額に及ぶケースもある…

臨時国会閉会、暫定税率廃止法など成立

 第219回臨時国会が17日、閉会した。内閣提出法案は、2025年度補正予算案などを除くと、気象業務法及び水防法の一部改正案など11件が提出され、全て成立した。衆・参議員提出法案は、通常国会からの継続審議の法案を合わせて…

経産省「健康経営銘柄」、殿堂入り制度を創設

 経済産業省は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する健康経営がより評価されるよう、健康経営銘柄に複数回にわたり選定された企業を顕彰する「健康経営銘柄の殿堂入り制度(仮称)」を2026年度にも創設する。1…

岡山スイキュウ、岡山・津山にBTS型

 岡山スイキュウ(片山順二社長、岡山市南区)は、2026年6月をメドに津山市でBTS(特定企業入居)型物流センターを開設する。生コンクリート製造・販売などを手掛ける大獄名古屋(杉田孝浩社長、名古屋市中区)が建設する施設を…

オススメ記事

相次ぐクマ被害、敷地出没や車両衝突

 クマの被害が後を絶たない。11月末時点の環境省の速報値で、2025年のクマによる人身被害が230件に達し、過去最高を記録した。敷地内への出没や車両との衝突など物流業界への影響も小さくない。修理費が高額に及ぶケースもある…

臨時国会閉会、暫定税率廃止法など成立

 第219回臨時国会が17日、閉会した。内閣提出法案は、2025年度補正予算案などを除くと、気象業務法及び水防法の一部改正案など11件が提出され、全て成立した。衆・参議員提出法案は、通常国会からの継続審議の法案を合わせて…

経産省「健康経営銘柄」、殿堂入り制度を創設

 経済産業省は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する健康経営がより評価されるよう、健康経営銘柄に複数回にわたり選定された企業を顕彰する「健康経営銘柄の殿堂入り制度(仮称)」を2026年度にも創設する。1…

公取委調べ/価格転嫁25年度、「7割以上」0.3㌽上昇

 公正取引委員会は15日、価格転嫁円滑化の取り組みに関する2025年度の特別調査の結果を公表し、トラック運送業などは多重委託構造が存在するため、元請けから下請けの同業者への価格転嫁が円滑に進んでいないと分析している。 受…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap