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一宮運輸/自動仕分け機増設、大型の荷物に対応 作業者の負担軽減

物流企業

2019/03/19 0:00

 一宮運輸(増田幸徳社長、愛媛県新居浜市)は働き方改革の一環として、新居浜物流センター(同市)で自動仕分け機を増設し、作業担当者の肉体的負担や仕分けにかかる時間を大幅に減らしている。導入した機器は既設機よりも大型の荷物や異形物に対応できるタイプで、相乗効果により、センター全体の作業効率の向上にもつながっている。(矢野孝明)  採用したのは、ホクショー(北村宜大社長、金沢市)が製造販売する仕分け搬送システムのスライドシュー式ソーター。同センターの荷主である大手ホームセンターの情報システムと連動性のある同製品を選んだ。1月28日から稼働している。  3階建て(一部中3階を含む)倉庫の1階中央部にある流通加工エリアに設置した。1トレーは重さ8キロ、長さ90センチまでの荷物に対応可能で、1時間に3千トレーを処理できる。現在の配送先は四国島内の店舗を中心に70件近くだが、出店や配送先が増えた場合も想定して余力を持たせ、シュート口を80口用意した。投資額は1億5千万円。  自動仕分け機は2006年9月のセンター開設時から、2階の流通加工エリアに設置していたが、小物向けだった。同センターのホームセンター向け荷物は約3万5千アイテムあり、従来機のソーターに収まり切らないサイズや異形物の取り扱いが増えていた。そのため、1年前から計画し、他倉庫の見学や機器の選定を進めていた。  新ソーターの導入により、以前は夕方までかかっていた異形物などの仕分けが、昼までに終了。余った時間は他の階の仕分け作業を手伝うことで、単に1階の作業時間を短縮できただけでなく、相乗効果も生まれ、センター全体で常時170~180人が稼働するうち、15~20人分の作業を削減できた。また、作業員が庫内を歩く距離も減り、疲労軽減にもつながっている。  増田社長は「季節や日によっても物量に波動があり、これまでは社員の残業で補っていた。1、2月の閑散期で一定の成果を得たことで、3、4月の繁忙期でも残業時間を短縮できる手応えがある。波動に対応するとともに、働き方改革につながっている」と話している。 【写真=1トレーは重さ8キロ、長さ90センチまでの荷物に対応可能】





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