物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

スキャインター/カーテン式荷台、販売体制を強化 静岡・富士に営業所 今月から 月間5~10台架装可能

産業

2019/02/15 0:00

 輸入商材を扱うスキャンインター(影山伸社長、川崎市宮前区)は2月から、カーテンスライダー式荷台の販売体制を強化している。静岡と新潟の協力工場で、月間5~10台を架装できる体制を整えるとともに、富士営業所(静岡県富士市)を開設。紙関係製品や原料を輸送するトラックの架装需要に対応していく。(吉田英行)  カーテン式荷台はベルギー製。荷台の側面と天井がカーテンのように開閉する。既存のトラックシャシーに架装可能で、車体の軽量化と内寸拡大、荷役効率化を図れるため、欧州を中心に普及。スキャンインターは2018年から国内市場で販売を始めている。  荷台側面のカーテンスライダーの上下にローラーがあるため、手動で簡単に開閉できる。車体の天井部分を開閉する仕様にすれば、ウィングを広げられない場所でも、天井から積み荷をクレーンで取り出せる。  カーテンスライダーは耐久性に優れた生地を使っているため、貨物の衝撃にも耐えられる。専用のロック、積み荷落下防止の締め具といった安全器具も装備されている。  架装を担当するのは、飛島車体工業(奥村勝美社長、静岡市清水区)と信濃車体製作所(福島吉隆社長、新潟市西区)。両社合わせて、月間5~10台の架装を行えるようにする。  富士営業所は1月に開設し、2月から営業を本格的に開始。富士市内に工場を持つ製紙会社から「自社トラックにカーテン式荷台を架装したい」との引き合いがあったことから、同市周辺に集積する製紙会社や下請けの運送事業者にニーズがあるとみて、提案営業に力を入れる。  影山社長は「平ボディー車でもカーテン式荷台を架装することで、シート掛けなどの作業負担が無くなる。人手不足が深刻な物流業界で、高齢者や女性の活用が進むきっかけにもなる」と話している。 【写真=手動で簡単に開閉可能】





本紙ピックアップ

軽油引取税の暫定税率廃止、交付金継続へ展望開ける

 軽油引取税の旧暫定税率を2026年4月1日で廃止することで与野党6党が合意した。暫定税率分である1㍑当たり17円10銭の減税はトラック・バス事業者の経営安定化につながる。一方、暫定税率を原資とする運輸事業振興助成交付金…

啓和運輸、日本語学校を来春開校

 啓和運輸(川島満社長、埼玉県入間市)は2026年4月に啓和テラス日本語学校(同市)を開校する。ミャンマー、ネパール、ラオスなどから来日する外国人材を対象に、語学教育だけでなく、日本で働く力を育むことを目的とした独自カリ…

ヤマト運輸、ベトナム人年100人採用

 ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)は特定技能外国人制度を活用し、2027年以降、毎年、拠点間輸送を行うベトナム人大型トラックドライバー100人の採用を目指す。ベトナムで人材育成事業を展開するFPTグループと12日…

自民税調会長、振興助成法改正で対応

 自民党の小野寺五典税務調査会長は17日、軽油引取税の暫定税率の2026年4月1日の廃止に向け、「租税特別措置(租特)法の改正法案で対処したい」として、与党の税制改正議論を経て、通常国会に提出する方向性を示した。運輸事業…

オススメ記事

軽油引取税の暫定税率廃止、交付金継続へ展望開ける

 軽油引取税の旧暫定税率を2026年4月1日で廃止することで与野党6党が合意した。暫定税率分である1㍑当たり17円10銭の減税はトラック・バス事業者の経営安定化につながる。一方、暫定税率を原資とする運輸事業振興助成交付金…

啓和運輸、日本語学校を来春開校

 啓和運輸(川島満社長、埼玉県入間市)は2026年4月に啓和テラス日本語学校(同市)を開校する。ミャンマー、ネパール、ラオスなどから来日する外国人材を対象に、語学教育だけでなく、日本で働く力を育むことを目的とした独自カリ…

ヤマト運輸、ベトナム人年100人採用

 ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)は特定技能外国人制度を活用し、2027年以降、毎年、拠点間輸送を行うベトナム人大型トラックドライバー100人の採用を目指す。ベトナムで人材育成事業を展開するFPTグループと12日…

自民税調会長、振興助成法改正で対応

 自民党の小野寺五典税務調査会長は17日、軽油引取税の暫定税率の2026年4月1日の廃止に向け、「租税特別措置(租特)法の改正法案で対処したい」として、与党の税制改正議論を経て、通常国会に提出する方向性を示した。運輸事業…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap