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ビーカーゴワークス、特売日対応し業績拡大 ドライバーの意欲高め

物流企業

2018/12/17 0:00

 【千葉】軽貨物運送事業を展開するビー・カーゴワークス(波田雅文社長、千葉県市川市)は大手スーパーや家電量販店などを主要取引先として業績を拡大している。ネット通販では、特積貨物のような繁閑の波動は無いが、特売日などに集中した物量増加が目立つ。こうした急激な波動に対応した機動的な配車を組むことで、顧客を取り込んでいる。  この年末では、米国の感謝祭(11月の第4木曜日)に関連したブラックフライデー(感謝祭翌日)やサイバーマンデー(感謝祭の次の月曜日)、中国の独身の日(11月11日)などで急激に荷物量が増加した。  ネットスーパーなどでは通常、午前中と夕方以降の物量が多く、その二つの時間帯で業務に入るドライバーが多い。午前中に配達する場合、午後に少ない件数をこなし、夕方前に帰宅するが、荷物が急増する日はこうしたドライバーを残業要員として確保している。他社ではドライバーの協力が得られず、特売日に急増した荷物が翌日まで滞留してしまい、対応がスムーズなビー・カーゴワークスに、荷主企業からの引き合いが集中。取引が拡大する構図になっている。  波田社長は「元請け荷物の開拓に力を入れ、標準的なドライバーへの支払いで、月40万円前後は確保するよう努力している。その待遇の差が、急な協力要請へのドライバーの意欲の違いになっている。質の良いドライバーで、更に競争力を高めたい」と話している。(佐々木健) 【写真=特売日に急増した荷物の仕分けをするドライバー】





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