物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

運輸労連、賃上げ・一時金が大幅増 中小が健闘 労働条件改善へ

団体

2018/04/26 0:00

 トラック業界の2018年春の労使交渉は、賃金引き上げ、夏季一時金とも前年実績を大幅に上回りそうだ。運輸労連(難波淳介委員長)によると、加盟労組の賃上げ額は、単純平均が2733円と前年(同時期が2254円、最終集計は1922円)と比べ増額で推移している。この勢いが続けば、2年連続で実績を超える見通し。また、一時金でも全体の7割強が増えており、中でも組合員数30人未満の労組は前年比37.4%増の29万2201円と、高い伸び率となっている。  13日までに179労組が妥結。賃上げ、一時金とも最終的にはもう少し下がるが、実績を超えるのはほぼ確実な情勢だ。賃上げは、前年を下回った労組が35あったものの、6割強に当たる87労組が増額となり、単純平均は前年の最終集計に比べ811円増の2733円。このうち、大手労組は全11労組が上昇し、1006円増の4389円(同額1労組を含む)だった。  夏季一時金で妥結したのは100労組で、このうち増額が53、減額は7、全体では8万1970円増の30万7677円。大手労組は1万747円増の44万7124円となった。増額が5労組から9労組に増え、減額(前年2労組)は無かった。  夏季一時金は、組合員数1千人以上の労組が47万8034円と11.6%増加したが、300人以上・千人未満は、34万2727円と6.3%減った。一方、30人未満の労組は29万2201円と、37.4%も伸びた。運輸労連では「中小労組の健闘が目立つ」としている。(高木明)





本紙ピックアップ

あらた、物流機能を維持・強化

 化粧品・日用品・家庭用品・ペット用品などの卸売業を展開しているあらたは、成長戦略に不可欠なファクターである物流機能の維持・強化を図る。生産性向上や省人化・省力化の取り組みにギアを入れるとともに、新たな物流センターを開設…

公取委、フリート8社を強制調査

 公正取引委員会は10日、東京都内のトラック運送事業者など法人向け軽油の販売価格に関してカルテルを結んだ疑いがあるとして、ENEOSウイング(大石和宏社長、名古屋市中区)など軽油販売(フリート)事業者8社に対し、独占禁止…

中企庁、中小むけ支援策強化

 中小企業庁は9日、過去最大となった2025年度の最低賃金引き上げに対応する中小企業・小規模事業者を後押しするため、新たな対応策も含めた支援策を公表した。従来の取り組みに加え、IT導入補助金、省力化投資補助金(一般型)な…

双葉運輸、鳥取・米子に第2センター

 双葉運輸(長谷川忠宏社長、広島市西区)は米子第2物流センター(鳥取県米子市)を新設し、9月上旬から段階的に稼働を始めた。同社の物流拠点として最大規模で、山陰地方では2カ所目となる。地域のニーズを捉えながら、荷主の物流効…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap