物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

岩ト協、過労死防止向け研修 健診の重要性を訴え

団体

2017/08/03 0:00

 【岩手】岩手県トラック協会(高橋嘉信会長)は7月24日、過労死と健康起因事故の防止対策セミナーを開き、未然に防ぐための取り組みの推進を図るとともに、健康管理の重要性を伝えた。全ト協と陸災防などが主催する研修会で、長崎県に続く2カ所目として実施。今後は全国で順次展開する予定だ。  全ト協の交通・環境部の大西政弘部長が、事業用貨物自動車が第1当事者となる死亡事故は近年減少しているものの、健康起因による事故の発生は増加傾向にある点を説明。特に、脳と心臓の疾患が多数を占めている状況を強調し「ドライバー不足に加え、平均年齢が高いことも課題だ。健康には十分注意して欲しい」と呼び掛けた。  講義は2部構成で行われ、はじめに岩手産業保健総合支援センター(石川育成〈やすまさ〉センター長)の相談員で、医師の中屋重直氏が講演。労働環境が厳しくなる原因として、①長時間労働②不規則な勤務③交通事故の目撃体験――などを挙げ、定期健康診断の受診と結果のフォローアップの重要性について説明した。続いて、陸災防本部の堀野弘志安全管理士が登壇し、過労死の労働災害補償の内容と認定基準を解説。裁決事例を紹介しながら、企業が負わなければならない責任に触れ、注意を喚起した。(今松大) 【写真=今後は全国で順次展開】





本紙ピックアップ

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

オススメ記事

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap