物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

JA熊本経済連、菊池市に物流基地 穀物品質管理を徹底

団体

2016/10/03 0:00

 熊本県経済農業協同組合連合会(JA熊本経済連、加か耒く誠一会長、熊本市中央区)は9月27日、熊本県菊池市の田島工場団地に2万2千平方メートルの用地を購入、穀類を保管する農産物・物流基地(建築面積4500平方メートル)を建設する、と発表した。(武原顕)  2018年1月に着工、9月の操業開始を目指す。総投資額は土地代(2億円)を含めて16億3500万円。7720トンの県産米を保管する倉庫で、10人の従業員を雇用する。  県内のJAが保有する倉庫では老朽化が進み、そのうち60%が築40年を超えている。このため、JA熊本経済連では04年6月にプロジェクトを立ち上げ、北海道の穀物保管倉庫を視察するなど、物流コストの低減も視野に建設計画を進めてきた。  新たな物流基地の庫内は平床枠付方式を採用し、地震の横揺れも対応できる倒壊防止対策を導入。また、セ氏15度を維持する平置式低温倉庫で、ネズミの侵入防止を含め、穀物の品質管理を徹底する。  27日、菊池市で行われた立地協定の調印式で、加耒会長が「熊本地震の影響を受け、着工時期に遅れが出るなどの紆余(うよ)曲折があったが、菊池市の理解をもらい、ようやく調印式を迎えることができた。今後、県下のJAから要望があれば、県南地域でも保管倉庫の建設を検討したい」と述べた。  菊池市の江頭実市長は「この日を迎えることができ、本当にうれしい。JA熊本経済連の進出決定は、田島工業団地の第1号案件にふさわしい。心から感謝を申し上げる。JA熊本経済連の倉庫建設が、今後の企業誘致への呼び水となることを期待している」と謝意を示した。 【写真=協定書を手に握手を交わす加耒会長と江頭市長(右)】





本紙ピックアップ

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

オススメ記事

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap