物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

全ト協まとめ、トラック590台が出動 熊本に職員3人派遣

団体

2016/04/25 0:00

 全日本トラック協会(星野良三会長)がまとめた22日正午時点の熊本地震への対応状況によると、政府の災害対策本部の指示でトラック150台が出動。毛布3万枚、飲料水16万本、カップ麺42万食、簡易トイレ8千基、パン46万食などを、熊本県や周辺の指定緊急物資集積所に輸送した。  全ト協は、政府の災害対策本部から国土交通省(自動車局貨物課)経由で届いた要請を受け、災害対策基本法に基づく指定公共機関の5社(日本通運、ヤマト運輸、福山通運、佐川急便、西濃運輸)と連携して、いわゆる「プッシュ型」で緊急物資を現地の集積所に搬入。現地では集積所にある物資を、各避難所の求めに応じて配送する「プル型」で対応している。集積所への輸送要請は93件で、「17日以降(要請が)多くなっており、現地で物資が順調に(避難所に向け)動き始めているのではないか」(広報室)としている。  全ト協が把握している都道府県トラック協会の動きでは、熊本県トラック協会(住永豊武会長)が17日、県庁、日通、ヤマト運輸と連携し、吉住潔専務ら物流専門家を緊急物資集積所の熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING、熊本市東区)に派遣。熊本市と協議の上、18日からは協会職員を県内避難所に送り込んだ。また、佐川急便の協力を得て、益城町内の集積所から町内の各避難所に物資を配送している。  都道府県ト協では、自治体から出動要請を受け、トラック440台が出動。これまで飲料水92万本、おにぎりなど71万食、パン15万食、簡易トイレ18万基、毛布11万枚などを運んでいる。  全ト協から礎司郎輸送事業部長が現地の政府緊急対策本部に派遣されたほか、2人の職員が熊ト協に詰めている。また、熊ト協の職員2人が市役所に、福岡県トラック協会(眞鍋博俊会長)の職員2人は熊ト協に、それぞれ配置された。  全ト協は21日、緊急正副会長会議を開催。地震の被害や緊急物資輸送の状況などについて報告を受けるとともに、今後の対応について協議した。(北原秀紀) 【写真=熊本県民総合運動公園で荷下ろしする熊ト協の職員ら(16日)】





本紙ピックアップ

Univearth、システム×実運送で成長

 物流事業者向けのシステムなどを手掛けるUnivearth(谷口臨太朗CEO=最高経営責任者、大阪市福島区)は積極的なM&A(合併・買収)で物流企業を傘下に加え、システムと実運送のシナジーによる持続可能な成長を目指してい…

日本郵便、ロジスティードと資本提携

 日本郵便(小池信也社長、東京都千代田区)は6日、ロジスティードホールディングスの株式を取得し、その事業会社であるロジスティード(中谷康夫会長兼社長、中央区)との資本業務提携契約を締結した、と発表した。 Facebook…

東急不動産とT2、L4トラ受け入れへ提携 車両整備拠点の開発検討

 東急不動産(星野浩明社長、東京都渋谷区)とT2(熊部雅友社長兼CEO=最高経営責任者、千代田区)は6日、自動運転トラックの物流ネットワークを共同で構築するため、戦略的業務提携を締結した、と発表した。T2が2027年の開…

霞ヶ関キャピタル、「工場・倉庫一体型」拡大

 霞ヶ関キャピタルは、工場と倉庫が一体になった賃貸型施設「ファクトリー&ロジスティクス(仮称)」を各地に広げていく。製造と物流を同一敷地内で完結させることで、生産・配送双方の効率化を狙う。第1弾として北海道函館市と連携協…

オススメ記事

Univearth、システム×実運送で成長

 物流事業者向けのシステムなどを手掛けるUnivearth(谷口臨太朗CEO=最高経営責任者、大阪市福島区)は積極的なM&A(合併・買収)で物流企業を傘下に加え、システムと実運送のシナジーによる持続可能な成長を目指してい…

日本郵便、ロジスティードと資本提携

 日本郵便(小池信也社長、東京都千代田区)は6日、ロジスティードホールディングスの株式を取得し、その事業会社であるロジスティード(中谷康夫会長兼社長、中央区)との資本業務提携契約を締結した、と発表した。 Facebook…

東急不動産とT2、L4トラ受け入れへ提携 車両整備拠点の開発検討

 東急不動産(星野浩明社長、東京都渋谷区)とT2(熊部雅友社長兼CEO=最高経営責任者、千代田区)は6日、自動運転トラックの物流ネットワークを共同で構築するため、戦略的業務提携を締結した、と発表した。T2が2027年の開…

霞ヶ関キャピタル、「工場・倉庫一体型」拡大

 霞ヶ関キャピタルは、工場と倉庫が一体になった賃貸型施設「ファクトリー&ロジスティクス(仮称)」を各地に広げていく。製造と物流を同一敷地内で完結させることで、生産・配送双方の効率化を狙う。第1弾として北海道函館市と連携協…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap