丸富製紙、原材料高騰で値上げ トイレットペーパー3月から15%以上
荷主
2022/01/19 12:55
丸富製紙(佐野武男社長、静岡県富士市)は7日、家庭・業務用トイレットペーパーを2022年3月1日出荷分から、現行価格より15%以上値上げする、と発表した。原材料価格の高騰で価格改定に踏み切った。
新型コロナウイルス禍で再生紙トイレットペーパーの業務用需要が減った一方、エネルギーコストの上昇や春先の原料パルプの高騰、人手不足による物流費、人件費の上昇が続いている。また、古紙価格や薬品価格も上昇し、経営環境が非常に厳しい状況にある。
同社グループは需要構造の変化に対応した生産体制の見直しや、諸経費の削減など合理化を徹底してきた。今後は、サステナブル(持続可能)な社会の実現に貢献できるよう、CO₂(二酸化炭素)削減にも取り組む。(菊地将矢)