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山口ト協、高校で物流出前授業 業界の魅力アピール

団体

2017/02/27 0:00

 【山口】山口県トラック協会(河崎静生会長)は17日、県立防府商工高校(防府市)商業科の1年生40人を対象に物流出前授業を実施した。座学で業界に関する基礎的な知識を解説するとともに、3車種のトラックを校庭に持ち込んで試乗体験も行った。中国5県のトラック協会が実業高校を対象に出前授業を開催するのは今回が初めて。地元テレビ局が3局も取材に訪れ、PR効果は大きかったようだ。(江藤和博)  授業の冒頭で、河崎会長は「トラック業界も高校の新卒が就職できる取り組みを行っている。業界が社会でどんな役割を果たし、どこに魅力があるかを見て欲しい」とあいさつ。  続いて、喜多村誠副会長が、全ト協が求職者向けに作成したパンフレット「TRY! TRUCK‼ TRANSPORT」に沿って、災害時の救援物資輸送や安全対策、準中型自動車免許の概要などを解説。「我々の業界には労働時間の規制があり、皆でこれを守っていくことが安全担保につながる。どんな仕事もなくてはならないものだが、将来にわたってなくならないのは輸送の仕事。経済活動や国民生活の一翼を担っている」と語った。  また、神奈川県トラック協会(吉田修一会長)のDVDも流し、トラック業界の魅力をアピールした。  校庭には、トレーラヘッド、ウィング車、冷凍車の3台を用意。最初は戸惑ってい生徒らも、積極的に冷凍車の荷室の庫内に入ったり、トレーラヘッドに乗ったりして、時には、歓声を上げながら大型車両の感触を確かめた。  座学では、生徒から給料や女性の就業率の質問が出た。これに対し、喜多村氏が代表して答えるとともに、改善に向けた業界の努力を紹介した。  最後に、生徒の代表が「トラック産業は私たちの生活と切っても切り離せないものであり、人手不足に陥っていることも分かった。また、力仕事も思ったほど大変ではなく、女性でも働ける職場であることも理解した。今後の進路選択の一つにしていきたい」と述べた。  また、担任の中村英哲教諭は「これからは八十数歳まで働かなければならない時代で、ビジネスの基礎講座として人生設計のための授業を行っている。様々な職業を取り上げているが、物流も人生のどこかのステージで選択肢になるかも知れない。今日は良い勉強になった」と語った。 【写真=地元のテレビ局が取材に訪れ、トラック業界のPR効果は大きい】





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