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産 業
2019/02/15

日建リース工業、大阪活魚センター開所 魚活ボックス 魚を眠らせ鮮度確保

t.kokudo
物流ニッポン

 日建リース工業(関山正勝社長、東京都千代田区)は12日、大阪活魚センター(大阪府泉佐野市)の開所式を開いた。活魚を一時的に保管するとともに市場、小売店のニーズに応えて出荷する。総面積2230平方メートル、全水槽容量70トンで、水中の二酸化炭素(CO)濃度を調整することで魚を睡眠状態にして鮮度を保つ「魚活ボックス」を導入。同社が掲げる「ライブチェーン」(活魚流通網)の構築を図り、水産業の成長に寄与していく。
 活魚は産地から市場までの輸送中に死ぬことも多く、安定的な供給が難しい。魚活ボックスの導入により、一時的に保管できるだけでなく、全国の市場に向けて安定的に活魚を輸送できるようにする。付加価値の高い活魚を供給することで、高価格での取引が期待でき、漁業関係者の一層の所得向上につなげたい考えだ。
 更に、これまでは活魚の輸送に10トン以上の車両が必要だったが、小ロットでの輸送が可能となり、コスト低減効果も見込める。
 同社では、価値の高い流通網を構築し、水産業を日本の成長産業にするライブチェーン構想を掲げており、今後は大阪以外にもセンターの建設を予定している。また、航空機に対応した活魚コンテナの開発にも取り組んでおり、将来的には海外での活魚管理体制の構築を目指す。
 開所式で、関山社長は「沿岸漁業資源の減少など、水産業界が抱える課題が山積している。魚を獲れば水産資源が減る。その一方で、水産業者は獲らなければ食べていけないというジレンマに陥っている。ライブチェーンを構築することでジレンマを克服し、水産業者をサポートしていきたい」と強調した。泉佐野市の千代松大耕市長らも駆け付け、祝いの言葉を述べた。
 その後、活魚の出荷式が行われ、泉佐野港で水揚げされたマダイ、スズキなどを載せたトラックが出発した。(黒須晃)
【写真=水中のCO濃度を調整することで鮮度を保つ魚活ボックス】

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