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2018/11/19

静ト協/物流フォーラム、KPI導入で経営効率化 ドコスが成功事例紹介 管理者意識改革にも寄与

t.kokudo
物流ニッポン

 【静岡】静岡県トラック協会(大須賀正孝会長)は10月31日、会員事業者の経営効率化をテーマに、物流フォーラムを開いた。会員事業者に加え、荷主企業も参加。トラック輸送における取引環境・労働時間改善静岡県地方協議会(丹下博文座長、愛知学院大学大学院教授)のKPI(重要業績評価指標)導入事業について、ドコス(大河内慶吉社長、浜松市南区)が事例報告した。(奥出和彦)
 田村経営コンサルティング事務所の田村隆一郎氏が、運送事業者がKPIを導入するメリットについて説明。車両稼働率や1台当たりの売上高、事故件数などの数値の明確化により、効率や収益、管理体制などの改善を図るKPI導入の概要を述べた。
 続いて、2017年度にKPIを導入したドコスの大河内社長と統括運行管理部の播磨和昌課長が、恒常的に赤字となっていた愛知県豊田市と浜松市間の4トン車の定期便について、積み合わせを行うことで改善した事例を紹介。
 収支項目の細分化と、KPI及び収益を分かりやすく表示するフォーマットの作成など、管理側からも効果アップに向けた施策を実施。重量積載率とパレット積載率の目標を往復で60%に設定したところ、取り組み直後の17年10月から赤字が解消し、マイナスだった売上高経常利益率が18年3月には10%にまで改善した。
 播磨氏は「具体的な改善方法が分からず打開策を見いだせないでいた。トラック運送は他業種のように正確な収益管理が行えるとは思っていなかったが、今回の結果によって管理者の意識も改革することができた」と評価した。
 16、17年度のパイロット事業でコンサルタントを務めた日通総合研究所の大島弘明取締役が「輸送の効率化・生産性の向上に向けて」と題し講演。また、中部運輸局自動車交通部の古橋靖弘課長は、自動車運送業の働き方改革に関する動向を解説。丹下座長も、これからの物流について、ワーク・ライフ・バランスの観点から物流業界の未来像を語った。
【写真=利益率を赤字から黒字に改善したKPI導入事例が紹介される】

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